検査が行われています。

治療と併用しているとき

病気の疑いが強い場合に行うことになっている

ところで、アミロイドとはもともとそういうタンパク質があるのではありません。
でもアミロイドになりえます。どんな種類のタンパク質アミロイドとはタンパク質が何らかの作用を受けて、な立体構造になってしまい、難溶性の物質として重合、本来の構造を保てなくなり、クロスβ構造という特殊蓄積してしまったものをいいます。アミロイドになると、ひじょうに溶けにくい不溶性の性質に変わり、組織に沈着しやすくなります。
脳にたまると脳の神経細胞が死滅し、アルツハイマー型の認知症を引き起こすというわけです。
それがとくに記憶に関わる海馬という部位の神経細胞が最初に障害を受けるので、つい最近したことを思い出せない、最近だれと電話したか覚えていない、などの初期症状が出てきます。もちろん、ふつうの方でも、物忘れはありますよね。でも、一般的にはヒントを与えると、つい最近のことは思い出せることが多いはずです。
プランを立てたり物事を理詰めで考えられなしかし、アルツハイマー病では、思い出せないそのうちに、くなり、好きなことへの興味も薄れ、人格が失われていきます。

アルツハイマー病患者の老人斑にAGEが沈着している!

大脳皮質に見られたβアミロイドの老人斑のところに写真A、AGEの抗体で染色すると、AGEが見つかった写真B
そしてこのタンパク質がアミロイド化する原因として糖化、すなわちAGE化が関わっています。
病気と付き合う覚悟を決め

薬をやめてしまう原因になる

タンパク質がAGE化すると、本来のタンパク質の機能を失って劣化したり、変質するという話をしましたが、その中にはアミロイド化も含まれます。アルツハイマー型認知症の患者さんでは、βアミロイドのAGE化が三倍進んでいるという報告があります図8
またもやAGEのしわざ!
まったくやっかいな奴です。
さらに最近になり、例のAGE-RAGE複合体が、アルツハイマー型の認知症に関わっていることがわかってきました。実は、脳の記憶を担う神経細胞にもRAGEが存在しますAGEが神経細胞のRAGEにくっつくと、神経細胞は死んでしまうのです。さらに、神経細胞の働きを調節している脳のグリア細胞でAGE-RAGE複合体の活性化が起こると炎症反応が起こり、神経細胞の障害がより進行していくことが知られていますRAGEを数多くもって生まれてきた例のネズミでは、あっという間に、認知症が進みます。
ということは、AGE-RAGE複合体の活性化を抑えることができれば、アルツハイマー型認知症の発症を抑えることができるかもしれない、ということになるわけです。老化に伴って動脈硬化が進み、心臓血管系の代表的な病気である心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなる。年とともに骨がもろく折れやすくなり骨粗鬆症になる。これらにAGE-RAGEが関わっているのと同じように、認知症にもこのモンスターは悪影響を及ぼすわけです。
どれだけ、老化を押し進めれば気がすむのでしょうか。
AGE-RAGEが関わる病気は、増える一方です。糖尿病になぜ認知症が多いのか糖尿病の患者さんには認知症が多いというお話をしましょう。

 

症状であることに変わりはありません。

遺伝的要素はプラスにもマイナスにも変わっていくのです。理由の一つは、やはりAGEです。糖尿病の患者さんは高血糖にさらされているので、体内のタンパク質がAGE化しやすい。
その中にはアミロイド化したタンパク質も含まれます。
それが脳で起こると、老人斑といわれるアミロイドの沈着が起き、認知症を引き起こすわけです。
内皮細胞をサポートする周皮細胞とメサンギウム細胞毛細血管では内皮細胞を血管壁細胞としての周皮細胞が手助けする。腎臟の糸球体では、同じ役割をメサンギウム細胞が担っている。AGEが作用するのは、サポート役の周皮細胞やメサンギウム細胞である。
もう一つは、糖尿病の患者さんは動脈硬化を起こしやすい血管がつまる脳血管障害が多いため、の血流、栄養が途絶えて細胞が死んでしまい、ぼけるのが早いというもの。
脳細胞へつまり糖尿病の患者さんは二重に認知症になりやすいといえます。
さらに最近は認知症に、インスリンの働きも関係することがわかってきました。

インスリンは細胞にブドウ糖を運ぶ自動車のような役目をしていると言いましたよね。糖尿病の患者さんでは生まれつきインスリンの分泌が少ない人もいますが、大人になってから起こる生活習慣がゆがんだタイプの糖尿病では、インスリンをどんどん分泌しても、うまくブドウ糖を運べない、インスリンに対する抵抗性が強い人がいます。実は、このようなタイプの糖尿病患者では、インスリンがふつうの方より多く分泌されています。つまり、働きが悪いのでなんとかしようと膵臓の細胞が頑張ってインスリンを代償的に多く出そうとしているわけです。
過剰なインスリンに細胞が常にさらされていると、このインスリンを代謝する系も活発になってきます。
まり、これらの細胞ではインスリンを分解する働きのある物質、インスリン分解酵素がつくられます。
つ代謝して、細胞が円滑に機能できるようにしていこのインスリン分解酵素が、多すぎるインスリンを分解、るのです。
アミロイドを分解する働きもあところが実は、インスリン分解酵素にはインスリンを分解するだけでなく、ります。
老化のメカニズム人はなぜ

ストレスをうまく処理できません。したがって糖尿病では、インスリンの分解、代謝のために分解酵素が使い果たされてしまう。
アミロイドを分解するほうに酵素が回ってこないので、アミロイドがどんどん沈着して老人斑が広がるというわけです。
認知症の進行につながります。
よ腎臓に与える影響-腎臓病年をとってくると腎臓の働きも弱ってきます。これにもAGEが関係しています。
腎臓の構造を見ると、外側の皮質と呼ばれる部分には無数の毛細血管がはりめぐらされています。
ここで血ろか液が濾過され、尿がつくられます。
腎糸球体
と呼ばれる固まりを構成していま毛細血管は四つぐらいが束になってもう少し詳しくいうと、この四つの毛細血管の周りをぐるりと囲んで一つのかたまりにしているのがコラーゲンです。

ンにAGE化が襲いかかってくるのです。
このコラーゲ腎臓の糸球体の場合、内皮細胞はたった一枚のきわ毛細血管は内皮細胞という細胞におおわれていますが、めて薄いペランペランの膜でおおわれているだけ。
ふつう大きな動脈ともなると、内皮細胞の外側を平滑筋細胞がおおい、さらに周囲を外膜の細胞がとりまいて、何層もの細胞で厚く保護する構成になっています。心臓から出される勢いのいい血圧に血管が耐えられるように厚い弾力性に富む構造になっているのです。この血管の弾力性というか、血管としてのしなやかさがなくなり硬くなっていく状態が動脈硬化でした。
一方、腎臓の毛細血管は1枚の内皮細胞がおおっているだけ。
とても脆弱です。
そのため内皮細胞にはメサンギウム細胞というサポート細胞がマンツーマンで張りついています。目と脳の毛細血管です。
図9
やはり内皮細胞の膜は1層だけで、腎臓の毛細血管と同じ構造をしているのが、メサンギウム細胞に相当する周皮細胞というサポート細胞が1つずつ張りついてガードしています。つまり腎臓と目と脳の毛細血管は、依存して生きているわけです。

病気になってしまうでしょう。


その役割を果たすために、外側の周皮細胞やメサンギウム細胞にかなり坂道を転げ落ちるように進むカスケード
ここで血管の周囲を囲むように支えているコラーゲンが糖化して、AGEになったとします。すると毛細血管を外側で保護していた細胞、目や脳でいうと周皮細胞、腎臓でいうとメサンギウム細胞がまっ先に影響を受けるすなわち、細胞の表面にある受容体RAGEがAGEに反応して、例のAGE-RAGE複合体が活性化する。このモンスターの酸化攻撃で、メサンギウム細胞や周皮細胞はバタバタと死んでいきます。ガードを失った内皮細胞はひとたまりもありません。たちまち毛細血管がもろくなり、いびつに広がったり、血管の中に血栓ができたりして、腎臓や網膜への血液の流れが途絶えて障害が起こってくるわけです。
目でいえば眼底出血、脳でいえば脳梗塞、の働きが落ちて尿が出なくなる。
腎臓でいえば、血管がつまって血液の濾過ができなくなり、腎臓ガード役を失って、坂道を転げ落ちるように状態が悪化していく。糖尿病で腎臓なり網膜なりの毛細血管がとくに障害されやすいのは、血管内皮細胞をサポートしている周皮細胞やメサンギウム細胞などの壁細胞外側にある細胞が、AGE-RAGE複合体によって障害を受け、毛細血管が支えを失い、機能を維持できなくなることが関係しているようです。
周皮細胞は、目や脳の毛細血管に最も多く存在するため、その分これらの臓器では、周皮細胞がやられたときのダメージが大きいと考えられます。
つまり、糖尿病→コラーゲンのAGE化→AGE-RAGE複合体の活性化→周皮細胞やメサンギウム細胞などの壁細胞の障害→内皮細胞の破綻腎障害、眼底出血、脳梗塞といった一連のカスケードがあるようです。AGE化を止めなければ、カスケードを断ち切ることができず、すから、治療が急務となるわけです。いずれ臓器障害が起こるのは時間の問題で肝臓に与える影響-非アルコール性脂肪性肝炎NASHひと昔前まで肝臓が悪くなるのは、大酒飲みだというのが定説でした。
年をとってから肝臓病になる。
認知症専門病棟で回診と当直を担当したのです。

病気が受け入れられなくなります。

細胞が崩れていくという感じ自業自得だと若いころから酒を飲みつづけるとでも三〇年ほど前から、お酒を飲まないのに、は一滴もお酒を飲まないのに、肝障害が起きて、太った人で肝臓が壊れていく患者さんが目立ち始めた。
肝硬変からがんになる人もいます。中にこの肝臓病にもAGEがからんでいることが、最近わかってきましたアルコールも飲まないのに肝臓病になるのは、太った人に多い肥満が肝臓病に関係があるらしい、というところから、犯人の正体が少しずつわかってきたのです。
そのしくみはこうです。まず栄養過多になると、肝臓に脂肪が沈着して脂肪肝になる。
ふつうはそこで止まるのですが、何かひと押しがあると、そこに激しい炎症が加わって、脂肪肝から肝炎肝硬変、肝がんへ移行する進行性の病気になるこの病気は「非アルコール性脂肪性肝炎」NASH(Nonalcoholicsteatohepatitis)と名付けられました。

そして単純な脂肪肝からNASHになる、そのひと押しにAGEが関わっているらしいその証拠を私たちの研究チームはつかみました。
肝臓の細胞にAGEをふりかけたのです。
するとNASHに特徴私たちがどんな研究をしたのかというと、的な激しい炎症や線維化が起きました肝臓のどんな細胞にかけたのかといいますと、血管の周りにある星細胞というものです。この細胞は何を隠そう、腎臓のメサンギウム細胞、あるいは目や脳の周皮細胞の肝臓版に当たる細胞、いわゆる壁細胞です。
目の周皮細胞がやられると網膜症になる。腎臓のメサンギウム細胞がやられると腎症になる。肝臓で星細胞がやられると、激しい炎症を起こして、NASHになり、肝硬変になる。

老化のメカニズム人はなぜ

ホルモンのバランスの乱れなどによって

薬というのは根本的

いずれも毛細血管の内皮細胞をガードするサポート細胞がやられたために一連の気が進行していくようです。
カスケードが働き、病ただの脂肪肝とNASHの見分け方とは?
次に私たちが何を試みたのかというと、NASHなのか、ただの脂肪肝なのかを見分ける方法です。
私たちが臨床の場で一番知りたいことは、目の前の患者さんの状態が進行するNASHなのか、それともただの脂肪肝かの診断ですNASHならカスケードが進んでいますから、すぐに手を打たなければいけません顕微鏡でその細胞の状態を見るしかない。
しかし、それでは患者さでもそれを調べるには肝臓に針をさし、んの負担があまりに大きすぎます。
そこでトリガーであるAGEを調べれば、NASHかどうかがわかるかもしれない、と考えました。
そして一00人くらいの患者さんを集めてAGEを測ってみたのです。
思った通り!見事に相関関係が出てでもNASHだった人は、ある程度の確率でNASHかどうかがわかる。
AGEの値が高かった。
これは、きました。AGEが少ない人は単なる脂肪肝でした。
その後の患者さんの血液のAGE量を測定すれば、治療を考える上で大切な情報となりましたさらにこの研究で思わぬこともわかりました。血液の中には血管を若々しく保つアディクポネクチンという善玉物質があります。脂肪細胞からつくられる物質で、老化を予防する効果があるついでにアディクポネクチンの量を測ってみたところ、が少なかったのです。
AGEの値が高い人はこのアディクポ、ネクチンの量憎らしいことに、AGEはアディクポネクチンの産生もブロックしていた悪い作用にはとことん加担し、よい働きはとことん妨害する。
ホルモンのバランスの乱れなどによって

DNAを傷つけて

AGEは本当に始末に負えない物質です。メタボとAGEアディクポネクチンが出てきたところで、メタボとAGEの関連についてお話ししましょう。もう市民権を得たメタボという言葉、実は「メタボリック·シンドローム」の略です。この概念はかなり古くからあります。一九二三年、すでにスウェーデンの医師により、高血圧、高血糖、高尿酸血症進むと通風を起こしますが肥満患者に多いことが報告されています。その後、紆余曲折をへて、肥満とくにお腹周りに脂肪がついた内臓肥満があると、高血圧、高血糖、脂質異常症などの合併頻度が高くなり、心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の病気を起こしやすくなることがわかってきました。
内臓脂肪型肥満があり、高血圧、高血糖、脂質異常症のうちの二つ以上が重なっている状態をメタボリック·シンドロームといい、一つだけの場合を予備軍と呼びます(現在の日本でのメタボリック·シンドロームの診断基準を示します)。現在、日本人男性の二0S二五%、女性の五S-O%くらいがメタボリック·シンドロームに該当すると言われています。
内臓脂肪からは血圧を上げたり、インスリンの働きを阻止したりする物質がたくさん分泌されます。
そのため、高血圧となったり、インスリンの効きが弱くなり血糖値の上昇や中性脂肪の上昇を起こすようになるわけです。そして、この内臓脂肪からは、善玉の物質アディクポネクチンがあまり産生されないこともわかってきました。早い話、内臓型肥満の脂肪細胞は悪玉化し、インスリンの作用をブロックする方向、動脈硬化を押し進める方向にシフトするわけです。
そして、この脂肪細胞の悪玉化にAGEが一役買うわけです。AGEは、脂肪細胞にあるRAGEにくっついて、アディクポネクチンの産生を抑えます。脂肪細胞に炎症反応を引き起こして、インスリンの働きを阻害する物質を産生させるようになるのです。
実際、太ったネズミにAGEの形成、蓄積を抑える薬物を投与するとメタボの異常があらわれるのを抑えることができます。

 

うつで社会に生きようとしない人がけっこういるからでしょう。

うつだから何もできないのですまた、私どもが行った調査では、血液中のAGEがたまった人ほどメタボの異常が強いこともわかりました。
これまでAGEは、糖尿病になり高血糖になるとつくられると考えられていたわけですが、実は、メタボのかなり早い時期から体の中でつくられ、悪さをし始めるようです。そしてそのAGEが、さらに病気を進行させる。メタボになれば、脂肪肝からNASH、肝硬変へ進行していく可能性も大となります。悪の連鎖を断ち切るべく、早め早めの対応が必要となってくるわけです。
がんとAGE最新の研究では、がんにもAGEが関係しているのではないかと言われています。
糖でいた期間が長かった人ほど、がんの発症率が高い傾向があるからです。
なぜなら、いままで高血糖尿病の患者さんががんになる確率は、と関係するなら、ふつうの人の1-11倍。
その発症にAGEが関わっているのではないか、血糖値が高く、と考えるのは当然です。

その期間が長い人ほどがん最新の研究では、糖尿病でがんになる理由について三つほど仮説が提示されています。まずその一。AGE犯人説ですAGEがAGE-RAGEとなって、何らかの作用を及ぼしているのではないか。
そこで私たちはいくつかの培養細胞を使って、がんとAGEの関係を調べてみました。
たとえば膵臓がんや悪性黒色腫ほくろのがん細胞に、タンパク質が糖化したAGEをふりかけてみる。
すると、俄然がん細胞が増えだして、転移しやすくなります。ほくろのがんを背中に植えつけたネズミを使った実験も行いました。
通常、ほくろのがんを植えつけまた、られると、がんが肺に転移して、三カ月でみな死んでしまいます。
図11でいえば白い丸が死んでしまったネズミです。
ところが同じように背中にがんを植えつけたネズミに、AGEが受容体RAGEに入り込めないような化合物を与えてみた。
要するに治療をしたわけです。
それが黒い丸のネズミです。。

健康に過ごすため

ホルモンも分泌してるんですよやく

治療薬投与群

ほくろのがんを植えつけたネズミの運命悪性黒色腫ほくろのがんを植えつけたネズミのAGEシグナルをブロックする治療薬を与えると、腫瘍の増大が抑えられ、生存率も高まる!

  • は治療薬を投与、○は何もしなかったもの対照群
  • 黒いほうは1割くらい。
    しかも1匹も死なないこの実験から何がわかったのかというと、AGE-RAGEの複合体が、がんの増殖や転移に関わっているのではないかという可能性です。

    さらに、私は前に、タバコをやめてからも一定の期間は肺がんや心筋梗塞のリスクは高いまま残る、つまり過去のツケ喫煙歴を引きずってしまうことをお話ししました。糖尿病の血管合併症の場合と同様に記が存在すると。
    この事実も、AGE犯人説を支持する結果です。
    ということはAGEを減らす、あるいはAGE-RAGEの活性化を抑える薬や方法によって、がんは防げる。
    あるいは転移や増殖をコントロールできるかもしれません。
    明るい希望が少し見えてきましたね。
    私は、糖尿病と循環器、老年病の専門家で内科医です。がんの治療に直接携わることはほとんどありません。
    でも、私が外来で診ている糖尿病やメタボの患者さんの中にはがんを抱えた患者さんが多くいらっしゃいます。漠然とした印象ですが、とくに、乳がんと大腸がんが多い気がします。

    症状が重くなる前に上司に相談することはとても大事。


    このがんの分野でも、AGE-RAGEを標的に新しい診断や治療法が開発されればいいと感じています。がんの専門医とも最近、少しずつ研究の場で交流を持ち始めています。
    インスリンとがんとの関連は?
    がんになる二つめの仮説。インスリン関与説です。糖尿病になると、インスリンがいくら出ても細胞がブドウ糖をとりこめない。これを「インスリンに対して抵抗性がある」と言いました。
    栄養分のブドウ糖がとりこめないので、体中の細胞は飢餓状態におちいっています。なんとかしようと頑張って膵臓の細胞はインスリンを出しつづけるわけです。
    体の中は、高インスリン血症、つまりインスリンの血中レベルが高い状態になっています。
    ところが、がん細胞だけがインスリンに対する抵抗性がなかったらどうでしよう。インスリンには、細胞を増殖させる働きもありますから、がん細胞は増えつづけるかもしれません。がん細胞には、どんどん糖をとりこんだり、血管を呼びこんだりして、栄養を独り占めする傾向が知られています。
    何となく関連性がある感じもし肥満→メタボ型糖尿病0インスリン抵抗性0高インスリン血症0がん......。
    ます。この仮説が出されてから、糖尿病の患者さんの間ではインスリン治療を長く行うとがんになるのではないかという不安の声が上がり始めました一昨年前くらいから論争になってきています。でも、インスリンを使わなければコントロールできないほどひどい糖尿病患者だから、がんの頻度が高いのか、それともインスリン治療そのものに問題があるのか?厳密な意味でよくわからない。
    老化のメカニズム人はなぜ

    薬や女性

    医療分野です。それにインスリン抵抗性があり、高インスリン血症の方には、が多く、そもそも生活習慣がゆがんでいて、そのためにがんが多いだけかもしれないメタボで肥満の方要するに、「高インスリン血症0がん」という仮説には、直接的な証拠がないわけです。ただ、これまでに報告された多くのデータや論文を見てみると、インスリン治療そのものには、「まず悪影響はないだろう」というのが大方の見方です。インスリンを使っている糖尿病の患者さんは、くれぐれも勝手に怖がってインスリンの注射をやめないでください。主治医の先生とよく相談されて個々の病状に合った治療を継続されていかれることが一番です。いま、若干触れましたが三つめの仮説は肥満説です。
    ロファージがやってきて、脂肪細胞に攻撃を仕掛けます。
    な炎症状態になっています。
    脂肪細胞が脂肪を蓄えて大きくなりすぎると、マクそのとき炎症反応が起きるので、肥満の人は慢性的炎症性の物質が体中に放出され、そのストレスががんをつくる、増やすという説です。また、肥満患者の背景にある生活習慣もがんの発症に関わりうることは先に述べたとおりです。つまり、肥満になるような生活習慣は、糖尿病にもがんにも悪い。
    そのため、糖尿病とがんには直接的な因果関係はないけれど、二つの病気は同時に存在する確率が高いという可能性もあるわけです。
    以上、糖尿病とがんとの関連についていま現在、提唱されている仮説を簡単に説明しました。でも、最近行われた研究では、糖尿病患者のがんのリスクが、ほかのメタボや炎症、肥満という因子とは独立して、高血糖という要因だけでうまく説明できることもわかってきました。糖尿病でがんが起こりやすくなる過程の一部にAGEが関わっていることは十分に考えられます。
    AGEが減ると長寿遺伝子が活性化する本章の冒頭で、皮膚の老化の話題を取り上げた際に長寿の話をしたのを、ご記憶でしょうか。
    線虫、ショウジョウバエから始まって、マウス、ラット、サルまで、すべての生物で、腹七分目、八分目にすると、寿命が延びることがわかっています。

    神経の働きやく

    認知症専門病棟で回診と当直を担当したのです。

    検査を受けておくことが大切です。

    それは腹七、八分目にすると、SIRT1という長寿遺伝子が活性化するからだと言われています。一方で、こういう研究もあります。ネズミを腹八分目にするのですが、少なくなった分をAGEのドリンクで補うと、寿命は延長しません。
    反対に腹いっぱい食べさせても、食べ物の中のAGEの量を八分目にすると、腹八分目にしたのと同じ寿命長寿遺伝子SIRT1が増えることがわかりました。
    食事からとるAGEも少なく延長効果がある。
    さらに食事でとるAGEを制限すると、以上のことから、なったために、腹八分目による寿命延長効果は、食事が少なくなった分、寿命が延びたとも考えられます。
    性ホルモンに与える影響-更年期障害男性にも更年期症状があるようです。
    低下症候群(Late-onsetHypogonadism)。
    早い話が男性ホルモンの低下です。
    これは、ロー症候群といわれています。正式名称は加齢男性性腺機能頭文字をとってローLOH症候群です。テストステロンというホルモンが低下して、男性らしさが失われていきます。メンタル面では覇気がなくなり、うつ傾向があらわれます。体型も女性化して、脂肪がつく。
    すると内臓にも脂肪がつくので、内臓脂肪型肥満からメタボリック·シンドロームになりやすい糖尿病を発症して、動脈硬化のリスクが高くなることも知られています。
    そしてこのロー症候群の男性ほどAGEの値が高いという相関関係がみられます。逆に言うと、が高いほど、男性ホルモンが少ない男性更年期になりやすいという言い方もできます。AGEの値AGEとロー症候群との因果関係についてはまだよくわかっていません。考えられる仮説としては、AGE値が高いとメタボリック·シンドロームになる。メタボのいろいろな因子が男性機能を落としている可能性があります。それからAGEそのものが男性の性腺機能を落としている可能性も考えられます。
    このあたりは、まだよくわかっていません。
    最近、男性更年期が注目されていますが、している先生がいます。
    更年期
    という言い方はやめてロー症候群
    にしようと提唱私も日頃からいろんなことを教えていただいている帝京大学の堀江重郎主任教授です。
    堀江先生によると、更年期とは年が改まって新しいものに変わること泌尿器科の先生です。では何に変わるのかというと、女性の場合、更年期になると女性ホルモンがなくなって男性ホルモンが残るイメージ的には、中学生くらいの男子に戻ってしまう感じだそうです。

    検査が行われています。

    認知症の中核

    そういえば、その年代の中年女性は徒党を組んでみんなで遊びに行ったり、旅行をしたり、キャッキャツと楽しそうです。
    おしゃべりも活発ですし。
    単に、子どもに手がかからなくなったせいというだけではないように見えます。
    彼女たちはみな、ホルモンバランスが中学生の男子のようになってしまったのでしょう。
    では、男性は何に変わるのかというと、男性ホルモンが出なくなるので、堀江先生いわく仏様になるらしいです。すべてを達観した意味で仏様になるのではなく、興味を持たず元気もなく、ただ生きているだけのようななんだか、おとなしくなってしまう。
    何にも年をとると丸くなる、と言いますが、単に男性ホルモンが少なくなって、覇気がなくなっただけかもしれませんね。
    ロー症候群の状態は、そろそろその年を迎えつつある私にとっても魅力的には見えません。私は現在四九歳です。お世辞でも若々しいですね、活発ですね、と言われるとうれしいです。なんとかロー症候群だけはさけたいと思います。AGEを抑えることが予防につながるかもしれません男性ホルモンの話が出たついでに話しておくと、とっては悪玉になります。
    男性ホルモンは男性にとってはとても重要ですが、女性にのうほうたとえば女性なのに男性ホルモンが出すぎてしまう、多嚢胞性卵巣症候群という病気があります。
    ぶくれのような嚢胞がたくさんできて、そこから男性ホルモンが過剰に出てしまう。
    卵巣に水これになると、女性が男性化します。
    ヒゲまで生えてきます。
    そしてAGEがたくさんある女性ほど、男性ホルモンの値が高い男性はAGEが多いと、男性ホルモンが少なくなりますが、女性は反対に男性ホルモンをつくってしまう。同じAGEなのに、女性と男性でまったく逆の作用をする。そしてどちらの場合も悪さをする。例のAGEのパターンですよ。

     

    老化が促進する可能性が高い

    病気や体調正常の働きを阻害し、やらなくてもいいことをしでかす。
    まったくあまのじゃくな物質です。歯周病とAGE最近、歯周病の患者さんが増えています。特に糖尿病やメタボの患者さんで歯周病のリスクが高いことがわかってきました。歯周病とは、歯を支えている歯茎などの組織にばい菌がついて慢性の炎症が起きる病気です。歯茎からの出血や痛み、口臭の原因になるだけでなく、ひどくなると歯が抜けてしまいます。そして歯周病が進むにつれて、糖尿病が進行したり、心筋梗塞などの血管系の病気になるリスクが高まるともわかってきています。いわば、口腔内に起こる生活習慣病の一つです。
    この歯周病の進展にAGEが関与しているようです。糖尿病のネズミでは歯周病が進みやすく、AGE-RAGEが活性化していることがわかっています。
    歯周組織でまた、歯周病のある糖尿病の患者さんでは、歯周病のない糖尿病患者さんと比べて血中のAGE値がより多くたまっていることも知られています。
    どうやらAGE-RAGEの活性化が歯周組織の炎症を強め歯周病を進行させてしまっているようです。お口の中でもこいつは悪事を働いているのです。
    AGE-RAGE連合軍が、体の各所でいろいろ悪さをする、

    AGEを抑える薬と治療の最前線

    AGEをつくりやすい人とつくりにくい人がいる病気のかかりやすさとAGEとの関係について、お話ししたいと思います。同じように血糖コントロールが悪く、糖尿病になってから同じくらい日が経つのに、ある患者さんはピン失明寸前AGE-RAGEシャンしていて合併症などまったくなし。
    一方、ある患者さんは、透析を受け、糖尿病の患者さんを多く診察していると、こんなケースに遭遇します。
    悪のもとなら、なんだか、おかしな話ですよねの活性化が諸でも、こういった病気、合併症の起こしやすさにも、AGE-RAGEは深く関わっています。
    食習慣や生活習慣で、体内にたまるAGEの量が変わってくるのはもちろんです。でもそれ以外に、AGEのたまり具合には個人差があることがわかってきました。
    同じ二00という血糖値が五年間つづいても、AGE化が進みやすい人と、卵性双生児を対象にした研究でわかってきたのです。
    進みにくい人がいることが、一AGEの量1血糖値×その持続時間であらわせましたよね。でも、AGEのつくられ方には遺伝的な違いが存在するのです。

    認知症専門病棟で回診と当直を担当したのです。

    検査結果で測れるものではありませんで同じ期間過ごしても、AGEが多くできてたまってしまう人とそうでない人がいます。
    かりですよね。できやすい人は、合併症が進みやすいのです。
    早い話、そして、同じ血糖値もう、おわアメリカの研究で、AGEができやすい人は、なんと糖尿病腎症のリスクが約三倍高まることが知られています。さらに、生まれつきAGEとくっつきやすいRAGEをもっている人が存在します。この人たちは、同じだけAGEがたまっていても、より病気が進行しやすいのです。
    つまり、AGE-RAGEの活性化にも個人差があって、それが病気のかかりやすさを決めている可能性があるわけです。不幸な組み合わせをもって生まれてきた人は、かなり割を食うわけです。理不尽に思えるかもしれませんが、そういう人がおられるのは確かな事実です。
    ただし、このAGEの個人差について報告があるのは、るほかの疾患、たとえば皮膚や目、骨の老化、血管障害、んど手がつけられていないのが現状です。
    糖尿病の患者さんについてぐらいで、AGEが関わアルツハイマー病やがんの個人差についてはほとしかしAGEのつくられ方に個人差があるだろうことは当然予想されるので、います。今後、研究が進んでくると思また、食品からとるAGEを体内に吸収しやすい人としにくい人がいることも考えられます。
    もちろんAGEを含んだ食品をたくさん食べる人は、AGEが体内にたまっていくのは当たり前ですが、どれくらいたまるかは個人差があるでしょう。
    一般論では七%が体内にとどまるといわれています。100のAGEをとったら、だいたい七くらいが体にたまるのではないかと、といわれている。でも、そこに個人差がある可能性はあります。
    私もこの領域について関心をもち、医学論文を多く調べてみましたが、食べ物のAGEの消化·吸収というテーマでの研究は、ほとんど行われていません。唯一、アミノ酸を輸送するタンパク質がAGEの吸収に関わる、という論文が二〇一〇年に一つ発表されているだけです。
    消化·吸収の分野は、100年ほど前に盛んに研究が行われていたようですが、その後は下火になってしまったのでしょうか。

    病気を治すためには食べない


    学問にもはやり廃りがありますから。
    したがって、AGEが吸収されやすい、されにくいという個人差については、可能性はありますが、現時点では科学的な論文、証拠は皆無です。面白いテーマと思いますので、どなたかご興味があれば、ご連絡ください。一緒に研究しましょう。
    AGEを測定する機械AGEリーダー
    いま、自分の体内にどれくらいのAGEがたまっているのか?
    知りたいですよね実はAGEリーダーという名前の機械があります。
    以前、私が何度かNHKの健康·情報番組に出演したときも、このAGEリーダー
    を使って、出演者や患者さんの皮膚のAGEの量を測りました。
    しかしこの機械は正確にいうと、AGEだけを測るものではありません。正確な名称は、蛍光リーダー
    と呼ぶべきものです。つまり、この機械で何を測っているのかというと、AGEの一部、AGEの中で蛍光を出すものだけを測っているのです。
    AGEはタンパク質を糖化する糖の種類によって、少なくとも十数種類はあることがわかっています。それにまだ、構造がわかっていない未知のAGEもたくさんあるようです。
    そのうち蛍光を発するものだけを測っているというわけです。この機械の問題点はもう一つあります。皮膚の中で蛍光を発生する物質はAGEだけではないということです。ですから、AGEリーダーによる数値は人間の体の一部のAGEと、AGEではなく、蛍光を発する物質の総和を示していることになります。厳密に言うと、AGEを測ったことにはなりません。
    ネーミングがうまかったということでしょう。
    では、正確にAGEを測ろうと思ったら、どうしたらいいのでしょうか。体の細胞を少しとってきて組織にたまったAGEを測るしかありません。たとえば皮膚を小さく切開して、細胞をとるわけですが、それだと患者さんの負担があまりに大きいですよねそこで私たちがターゲットとしているのは、髪の毛と爪と唾液です。
    かす過程でAGEも壊れてしまう可能性があります。
    ただ、爪や髪の毛の場合は、成分を溶三つの中では、唾液が一番実現性があります。

    認知症といってもいろいろなバリエーションがあることを知

    認知症と診断してアリセプトの投与を続けている

    医療センター病院長でできるのではないかと思います。どこかの会社か研究機関が本気でやろうとすれば二年それから尿の中のAGEを測って研究している人もいます。たしかにおしっこのAGEの値が高いと骨粗鬆症で骨折しやすいとか、腎臓病が進みやすいという論文は出てきています。ですので、将来は尿で体全体のAGEの動向がわかるような方法も確立されるかもしれませんちなみに私たちの研究室では、血液からAGEを測定しています。これはかなり手間がかかる方法です。でもロボットで1日1万検体も測れるようになっていけば、さながら健診でヘモグロビンAleを測るのと同じように、一般にも普及することになるでしょう。
    三○S四0分待ったら、AGEの数値がわかるような時代はもうすぐです。
    治療法も出てくるようになると思います。
    そうすれば、きっといろいろなちなみにこの方法で測ったAGEの値が高い方ほど、血管がボロボロで網膜症や腎障害が進んでいます。動脈硬化も進んでいて、プラークがブチッと破れて心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすい状態になっていることが予想できます。私たちの測定でAGEの値が高い人は、血も固まりやすいようで、将来、心臓·血管系の病気を引き起こしやすい人たちのようです。

    AGEから得られる情報を参考に、どの患者さんに、いつから、どの程度の治療を始めればよいのか、そうした判断ができるようデータを蓄積している最中です。データがまとまってくれば、個々の患者さんに対してテーラーメードの治療を行うことができるようになるかもしれません。
    3食べたAGEを吸着して排泄する活性炭AGEを増やさないためには、なるべく食生活に気をつけて、AGEの少ない食品をとるように心がけなければいけません。

    健康に過ごすため

    細胞分裂が盛ん

    治療しないと慢性化

    でも油でカラッと揚げた揚げ物や、こんがり焼いた肉はとてもおいしそうですねもともとAGEは味や風味に関わっているので、AGE化された食べ物は食欲をそそります。ですから一番いいのは、AGEをたくさん食べても、体内に吸収されなければいいわけです。
    そうすれば私たちはおいしいものを心おきなく食べながら、AGEの障害からも逃れられるというわけです。そこで私たちの研究グループは、AGEを腸管レベルで吸着して、コーティングしてしまい、そのまま便として排泄してしまうようなものを探してみました。
    いままでいろいろな物質を試してみたのですが、人の臨床でも効果が出ているものが一つだけありましたそれが活性炭です。

    AGEの吸着率

    AGEをどれだけ吸着するか調べると、キチンが圧倒的に吸着率が高いことがわかる。

    化学会社が、医療業界に参入してきて、人の体に使える活性炭を開発したのです。
    商品名はクレメジンといい、腎臓が悪い透析一歩手前の患者さんに使われている薬です。
    この薬の本体は炭ですが、ものすごく細かな穴が開いていて、穴の中にいろいろなものをとりこんで吸着できるしくみになっています。
    腎臓の働きが衰えている患者さんは、体外に出してしまいます。
    悪い物質が体内にたまってしまうので、それをクレメジンが吸着してこの炭の穴にAGEの分子も入りこんで、体にとりこまれずに一緒に外に出されてしまうのです。
    私たちは透析手前の患者さんに実際にクレメジンを飲んでもらい、三カ月たってAGEの量を調べてみました。
    すると血中のAGEの値が、なんと三OS四〇%も低下したのです。このクレメジンには、後発メーカーがつくった同じ成分の薬がありますが、の低下作用は期待できないようです。

    薬を飲ん

    薬が最もポピュラー

    面白いことにその薬ではAGE調べてみたら、穴が大きすぎてAGEがすり抜けてしまい、吸着できないのが原因でした。
    成分は同じでもAGEをつかまえるためには、穴の大きさが問題だったのです。
    カニやエビの殻もAGEをつかまえるクレメジンと同じ効果がある物質がほかにもあります。それは、キチンとキトサンです。
    キチン、キトサンはカニやエビなど甲殻類の殻に多く含まれている物質です。食物繊維の一種で、海藻やこんにやくやセルロースと同じように、血糖値のはね上がりを抑える働きがあることで注目されていたのですが別の効用があることもわかってきました。
    AGEを吸着する作用です表4。AGEの吸着率を見てみると、なんとキチンが六四%!
    が三〇%ですから、キチン、キトサンの働きがいかにすごいかがわかります。
    ただし、これらの実験データはあくまで試験管の中の結果です。クレメジンは人である程度、結果が出ていますが、キチン、キトサンが本当に人間の体内でAGEを吸着してくれるかどうかは未知数です。
    アレルギーの問題もあります。

    カニやエビの殻がいいからといって、甲殻類にアレルギーのある方には、毎日食べられるものではありませんし、もちろん使えません。
    また唯一、人間で効果が立証されているクレメジンも、AGEの治療薬として認められているわけではありません。
    投与後の日数図13治療薬アカルボースによる心筋梗塞の発症抑制効果アカルボースとプラセボを与えて、心筋梗塞の発症例を調べた。あくまで重い腎臓病の患者さんのための治療薬ですから、す薬としては使えません。
    いまのところ食べてしまったAGEを減らやはりAGEはなるべく口から入れないほうがよい。高温で加熱したものや焼き色がついた食べ物ばかり好んで食べることはしないようにしたほうがいいでしょう。

     

    病気と戦える態勢になるということです。

    免疫が必要になったやくブドウ糖の吸収を抑える薬クレメジンやキチン、キトサンは、口から食べてしまったAGEを体外に出す働きをする物質でした。
    り外からとりこんだAGEをそのまま外に出してしまう方法です。
    つま一方、体内でAGEがつくられるのをブロックして、それ以上AGEを増やさないという方法もあります。
    内科の臨床の場では、こちらのアプローチでつくられた薬がいくつかあります。
    そのうちの一つは、腸でブドウ糖が吸収されるのをブロックする薬で、α-グルコシターゼ阻害薬といわれています。食事に伴うブドウ糖の吸収がゆっくりになれば、血液中のブドウ糖濃度の上昇も緩やかになります。
    して、タンパク質が糖化するAGE化も起こりにくい、というしくみです。
    結果とα-グルコシターゼ阻害物質は、前のページで取り上げた桑の葉茶や、アガリクスなどのお茶やキノコ類に含まれています。
    こうしたお茶やキノコ類を食後にとることで、AGE化を防げるかもしれない、という話をしましたねその成分をさらに化学的に合成したのがα-グルコシターゼ阻害薬の一つ、れは現在、糖尿病の治療薬として使われています。アカルボースという薬です。
    こ私たちは、この薬を一度も飲んだことのない糖尿病患者さんに三カ月間飲んでもらい、が下がることを見つけています。
    血中のAGEレベルさらに、この薬を飲ませた欧米の患者さんたちのデータを見ますと、心筋梗塞の発症率が低いという結果も出ています図13
    薬を飲まない方と比べて、飲んだ人は心筋梗塞の非発生率AGE-RAGE
    の複合体の活性化を妨害するAGEが体内にダメージを与えるのは、主に細胞にある受容体RAGEとくっついたときですAGEがRAGEにくっついても、AGE-RAGEの複合体が活性化され、酸化ストレスのビームを出さないようにする薬があれば、AGEの影響がかなり抑えられます。

    神経の働きやく

    うつになっているときそういう作用がいくつかの血圧を下げる薬やコレステロールを低下させる薬で認められています。
    コレステロールを下げるために使われているスタチンという薬。
    たとえばこの薬を飲んでいると、AGE-RAGE
    によって発生する酸化ストレスが抑えられ、血管がボロボロになるのを防ぎます。
    しかし、あくまでコレステロールを下げるために用いられているので、AGE治療薬として保険診療を使うことはできません。
    また、前に触れた高血圧に関わる因子、「レニン-アンジオテンシン系」
    RAGE系をブロックする作用がありそうです。

    を抑える降圧薬には、AGE新しく出てきた薬としては、糖尿病患者に使うインクレチン製剤DPP-4という酵素を阻害して、インスリンの分泌を高める薬ですが、この薬にRAGEの数を減らす働きがあることが動物レベルで確認されています。また、AGEがRAGEにくっつくのを阻害するような薬の開発も米国の製薬会社によって進められています。AGEを分解する薬もあるいわゆるAGEブレイカーです。
    最近、注目を集めているのがいったんできたAGEを分解する薬、ブリウムという薬があります。
    アラゲこの薬を投与された患者さんは血管がしなやかになり、勃起不全が改善したという報告があります。
    心臓の動きもよくなったり、男性の性機能障害EDただ開発段階で、人には副作用がありませんでしたが、高濃度でネズミに投与したときに、肝臓の障害が出てしまいました。
    これ以上、人を使って臨床研究を広げるべきかどうか、議論されている最中です。

    ホルモン受信機について勉強してき


    現時点では、研究は止まったままですAGEを分解するというアイディアは魅力的ですので、別のタイプの薬の開発が待たれています。腸内細菌がAGEに関係する?
    最新の研究では、ています。腸内細菌がメタボや心筋梗塞に影響を与えているのではないか、という説が注目され始めというのも、肥満を起こしやすい腸内細菌とそうではないものがあることがわかってきたからです。
    たとえば太ったネズミの腸にあった細菌を、やせているネズミに雙こむと肥満になるという実験もあります。
    生まれつき太りやすい人とそうでない人がいるのも、どうやらこの腸内細菌が関係するらしい。
    ですから今後はこうした腸内細菌が、食事からとったAGEにどんな作用を与えるのかというのも、興味深いテーマです。
    ぜひ、着手したいと考えているテーマの一つです。
    ここで一つ問題が浮上するのは、抗生物質の乱用です。日本では単なる風邪でも抗生物質が使われています。
    鼻水が出たり、痰に少し色がついたぐらいで、平気で抗生物質を出してしまう。また、患者さんもそれを希望する。
    でも実際は、痰の色と細菌感染はまったく関係がないという報告もあります。

    予防的に抗生物質を出すと、腸内の細菌は一気に様変わりします。
    き残った細菌だけで、腸内を占拠してしまう。
    ふつうの腸内細菌は全部死ぬ。
    そして生もちろんそのあと、少しずつほかの腸内細菌が回復してきたとしても、勢力図は変わってしまいます。
    腸内細菌の入れ替わりが将来的に、メタボや心筋梗塞になりやすい体質に変えてしまっていないかどうか。
    やはり注意深く見ていかなければいけない問題だと思います。
    ちなみに風邪の患者が来ただけで右往左往するような医者なので、頼りなく能力のない医者をやぶ医者
    と呼ぶようになりました。
    私たちには、耳にしたくない言葉の一つです。
    クロノテラピー時間医学という考え方生命は時間に刻まれて生きています。人間の場合は二五時間ぐらいの周期で生きています。

    薬を飲ん

    認知症以外

    神経が乱れるのでしょう。よって、起きてくる生理現象が異なってくる。
    すると時間帯にお産は早朝に多いし、ぜんそくは朝方に起きやすい。
    歯痛もだいたい朝方です。
    腎臓結石は午前111時くらい。
    心筋梗塞はだいたい朝の九時くらいに集中しています。
    そこで、時間帯を考慮して治療していこうという考え方が生まれてきました。
    この考え方でいくと、抗がん剤は夜飲むほうがいいのではないか。なぜなら、がん細胞は夜、増殖しているらしいからです。
    食事も吸収率は夜のほうが高いので、ています。
    朝食を多くとって、夜は軽めにしたほうがいいといったことも言われ体内でAGEができやすい時間帯、吸収しやすい時間帯など、れば、いまよりもっと研究が進むかもしれません。
    AGEについても時間医学の考え方を導入す。いずれにしても、治療法を開発していくには、もう少し症例を増やして研究していかなければなりません。
    AGE阻害薬が臨床の場に出てくるには、あと五年から一〇年、あるいはそれ以上かかるかもしれません。
    私が現役の間に、そういった現場を目にできればいいと思っています。
    それまでは、AGEをためないような生活習慣をつづけることです。

    私たちにできることは、食事にともなって血糖値が上がるのを防ぐ食習慣、あるいは運動習慣を身につけることです。
    またファーストフードや揚げ物など、生活習慣は変えることができます。
    極端に偏った食生活は是正する。
    ちょっとした工夫でこうした食習慣小さな積み重ねですが、それが集まって大きな差となります。いつまでも若々しくいられるか、急激に老化を早めるか。日々のAGEに対する気配リが何年後かのあなたを決めるといっても言い過ぎではありません。
    前のページのまとめAGE対策に的をしぼった物質や食べ物探し、の個別の症状に対するング法である。
    薬の開発の取り組みがすでに始まっている。
    新しいタイプのこれは、従来アンチエイジ対処法
    と異なり、総合的な老化対策となりうる、AGEを吸着して排泄する活性炭や、が進んでいるAGEを分解する候補薬など、具体的な手法が検討され、臨床研究AGEに対する個人差
    も今後、取り組むべき新しい研究テーマである。

    動脈瘤は血管の内膜や中膜が突然裂けて

    健康で長生きするという目的の中

    治療がスタート周囲が異常に気づき
    第一、食事時間が短すぎます。これでは食べるのが、楽しくないのではないでしょうかそしゃく人間はよく咀嚼して食べることが大事です。それにものを噛む行為は、い刺激を与えています。これだけでも認知症予防になります。
    いろいろな筋肉を使って脳にもいさらに食べることで精神的なストレスが解消されている可能性もあります。サプリメントのように一粒飲んで終わり、という感じだと、果して健康的なライフスタイルを維持できるでしょうか。仮に維持できたとしても、私はそんなもので健康的な体をつくりたいとは思いませんそれにビタミン剤も含めて、サプリメントとして人に投与されたもので、がんの予防効果や心臓病の予防効がはっきりと確認されたものはほとんどありませんやはり食事はきちんとふつうにとったほうがいいと思いますし、そうすべきだと思います。
    毎朝、体重を測る毎朝、起きたときに体重を測る習慣をつけておくといいでしょう。朝起きたときの体重は誤差が出にくいので、毎日測れば、昨日に比べて太ったか、やせたか、正確にわかります。
    100グラム単位で測れる体重計がいいと思います。そして昨日の朝の体重と増減を比較するもし昨日より今日のほうが体重が増えていれば、昨日一日の摂取カロリーが消費カロリーより多かったことになります。
    つまりカロリーオーバーということです。朝、昨日のカロリーオーバーがわかったら、事をセーブできます。
    その日一日は気をつけて、カロリーをとりすぎないように、食体重を測る習慣をつけると、肥満もある程度はコントロールできます。私は、これで最近、10キロほどやせました。とは言っても、まだ七六キロはあります。つまり、前が太りすぎていただけかもしれません。でも体重測定は簡単にできることなので、ためしてみる価値はありそうです。
    食後は軽い運動をする血糖値のはね上がりを抑え、AGE化を防ぐことができます。お腹が痛くなる人もいると思いますので、食後二三0分くらいから始めるの食後は軽い運動をすると、食べてすぐ運動をすると、がいいでしょう運動する時間は二三0分。

    症状を改善する

    るのはなかなか難しいですよね少し汗ばむくらいの運動がいいのですが、毎食後、三0分の運動を継続させ運動は何より継続することが大事ですので、み込んでしまうような運動をすすめています。
    私は特別に準備をして何か運動するのではなく、日常生活に組たとえば主婦の方であれば、食後に掃除をするとか、ゴミ出しをするとか、散歩もかねた買い物でもいいと思います。男性なら、ひと駅分歩く。駅はエスカレーターではなく階段を使うだけでも、運動になります。食後、軽くストレッチをするだけでも、やらないよりはずっといい。無理せず、生活の中で継続してできることを地道につづけるようにしてください。それに体を動かすのは、精神的にもリフレッシュされていいです。よね。心肺機能も高まりますし。
    運動を開始する前に主治医の先生とよく相談し、話し合ってから始めてください。

    でも、持病をお持ちの方は、ちょうど体に合っているのか、どのくらいの強さの運動が重力いきなり、思い立ってすぐに激しい運動をしますと、場合によっては眼底出血を起こしたり、心臓に負担をかける場合があります。注意してください。
    血圧が上がそれに、はきものにも気を配ってください。レストランに食事に行くようなきつい靴で、早歩きの運動はよくないですよね。TP0です。時と場所、場合に応じて、ふさわしい身なり·服装でのぞんでくださいそれに、運動も一定の強度以上のものを激しくやると、血管機能が逆に悪くなるというデータもあるようです。激しい運動は、酸素をたくさん使い、体に負荷をかけますから、酸化ストレスが産生されて、逆に動脈硬化を進展させてしまうかもしれません。有酸素運動がおすすめです。

     

    薬局で買える

    したがって、過激な運動を、たとえば、週1回、スポーツクラブでまとめてやるというのもおすすめできまというのは考えものではないでしょうか。
    何事もやり過ぎはよくないということです。せん。
    無理してキツい運動を歯を食いしばってやる、あくまで、生活の中でできる範囲で体を動かす。
    心筋梗塞を起こしやすい時間帯がある朝、運動をするときは心筋梗塞に気をつけてください。
    昨年、サッカーの松田直樹選手が亡くなりました。午前中の運動で心筋梗塞を起こしてしまったのです。人間が心筋梗塞を起こす時間帯はある程度決まっています。午前中の太陽が昇ってから一0時くらいまでの乾燥しているときが一番多いようです。
    ストレスがかかっているので、季節は冬で寒く、曜日は月曜日、おそらく交感神経が活性化して、間、血小板が固まりやすいのでしょう。

    とくに空腹時に血は固まりやすいですから朝食を食べずに朝から運動するのは、危険です。冬の早朝五時くらいから何も食べずに、屋外でラジオ体操をする、ジョギングする、というのはさけたほうがいい。基本的に運動は食後にする、を守ってくださとくに年配の方は、防寒対策をしっかりやりましょう。血圧が高めの方は、急に寒い屋外に出ると、急上昇して、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が増します。犬の散歩なども注意したいものです。血圧が運動をするときは、問題となるような疾患がないことが原則です。もし病院にかかっている方はいの強さの運動ならいいのか、医師に必ず相談してください。これは、さきほど触れた通りです。
    どれぐらまったく病気がない方でも、寒い朝に早起きして、いきなりご飯を食べずにジョギングを始めるのはよくありません。
    運動はいいことだとやみくもに思い込まないこと。あくまで血糖値を上げずに、心肺機能を高める、心身をリラックスさせるのが、運動を行う主たる目的です。

    症状が出このよう
    ムキムキの体になるために運動するのではありませんから、ほどほどを心がけてください。
    最近、生活習慣に気をつけ、がることが報告されています。
    運動を生活に取り入れることで、糖尿病でない中年女性の血中のAGE値が下AGEを減らすと体にどんなことが起こるか実際にAGEを減らすと、体にどんな変化が起こるのか、いくつかの研究でわかっています。たとえば食事に含まれるAGEを減らすとどうなるか。ふつうの食事と、AGEを少なくするように調理した特別の食事で比較検討した研究です。
    AGEを少なくした調理法とは、油を使わないで煮物を中心にしたり、ゆでたり蒸したり、また、生の野菜を多くとる献立です。
    ふつうの食事とAGEを減らしたものと、カロリーはまったく同じにして、三カ月間いろいろなタイプの患者さんに食べてもらいました。
    するとAGEを減らす食事をとった集団で、明らかに体の中のAGEが減ってきました四年間にわたって糖尿病の発症リスクがも記憶という現象がからんその後一また生活習慣の指導を六年ほど受けた患者さんたちは、ずーっと低く抑えられた、でいるのです。
    という海外の大がかりなデータもあります。これらのことから、AGEを減らす食事と運動を実践していくことは、程を抑えていく可能性がある、と言ってもいいと思います。体の中のAGEを減らし、老化の過いままで、食事に気をつけ、適度に運動する生活習慣が、がんや心筋梗塞や脳梗塞や皮膚の老化予防にもいいということが、経験的にわかっていましたが、なぜそれがいいのか、そのメカニズムがはっきりわかっていませんでしたでも老化物質であるAGEを減らすという観点からなら、論理的に説明することができます。

     

    ケアに行かない日はほとんど寝て過ごしています。

    低GI食品がおすすめだが、θそれにこだわりすぎないこと。
    要は栄養バランスよくとることが重要。
    食後の一部のお茶とキノコには血糖値の上昇やAGEの吸収を抑える働きがある食後の軽い運動はおすすめ。

    AGEは体の中で何をしているのか

    コラーゲンのAGE化体内でタンパク質が糖化して最終物質AGEになる現象は、すべての組織で起きる可能性があります。年をとればとるほど、体温で加熱されたり、ブドウ糖にさらされる時間が長くなりますから、体内のいろいろなところのタンパク質がAGE化していく。

    今まで漠然と老化は、体の部位別にバラバラに起こると考えられてきましたが、そうではなかった皮膚にたるみやしみが生じ、血管は硬化し、目は白内障になって、脳ではアルツハイマー病が起きる。
    それらはみな別々の要因で起きると考えられていましたが、すべてAGEが関係している可能性があるわけです。
    「タンパク質のAGE化が問題だった」、という考え方は画期的でした。
    この章では、AGEが体内で具体的にどんなことをしているのかを見ていきたいと思います。
    体内の組織は細胞も含めてさまざまなタンパク質でできています。
    わらないものほど、そのタンパク質の寿命が長くて、入れ替ひとたびAGE化すればずっとそこにとどまってさまざまな悪影響を与えつづけます。たとえば血液中のタンパク質であるヘモグロビンは、四カ月で新しいものに入れ替わってしまいます。
    E化されたヘモグロビンも、やがていずれは代謝されていきます。

    病気で主

    薬抗てんかん腹八分目のネズミに、削られたAGEだけをドリンクで飲ませると、長生きしないという実験の話をしましたが、その事実は、まさにAGEが体のトータルの老化を担っている可能性を示しています。
    この物鑋減らす手段が、アンチエイジングに関わっているのだと思います。
    そしてまさしくここまで老化物質AGEの発見と、体内のAGEは血糖値と時間に関係すること、またAGEは食べ物を通して口から入ってくること、AGEをためないための生活習慣の改善まで、お話しさせていただきました。
    話としては、ここまでで一応、完結しています。しかし、もう少し恐い話として、AGEが体の中でどのような悪さをしているのか、次の章で書いてみます。やや専門的な内容も含まれていますが、戦いを仕掛けるにはやはり相手のことをよく知らなければいけません。そのような気持ちで、まずは関心のあるところだけでも拾い読みしていただければ結構です。では始めましょう。
    前のページのまとめ○早食い、ゆっくり時間をかけて食べる。
    単体で食べるのではなく組み合わせて食べる。
    どか食いは血糖値を急激に上げる。
    食べる順番も重要で、野菜サラダを先に食べてからカレーただし、ドレッシングライスを食べる。サラダを先に食べることで、血糖値の上昇を抑えることができる。
    やマヨネーズを多くかけたりすると、カロリー過多となり逆効果のことも。
    オクラや山芋、納豆などのネバネバ系や海藻、にくいのでおすすめ。
    こんにゃくは食べ物の腸への移動を遅らせ、血糖値を上げ味付けは濃くしない。
    血糖値を上げにくい酢やみりんがよい。


    薬抗てんかん ストレスがいちばん大きいのではないでしょうか。 薬も飲みませんでした。

    薬を飲ん

    認知症といってもいろいろなバリエーションがあることを知

    私の母親も痛みを訴えたことはありませんでしたが椎体骨折を起こしているようです。私が小学生のころに比べて三センチほど身長が縮んでいます。もともと小柄ですので、骨の量も多くなく、加齢による骨粗鬆症の影響を受けやすかったのでしょう。さらに、骨粗鬆症には、遺伝が強く関わります。そういえば、母方の祖母も背中が丸く、「なんで下を向いて歩いているんだろう」なんてことを子どものころに思ったことがありました且萍公正ア背中が丸くなると腹圧が上がり、食べ物が逆流して逆流性食道炎になった不整脈が出る可能性があります。呼吸器肺の働きも障害されることがわかってきました。
    り、心臓や大動脈も押されるためいろいろな病気の原因になるというわけです。
    ここで骨の構造について少し説明しておきましょう。
    骨は鉄筋とコンクリートでできている建物を想像していただけると、一番わかりやすいと思います。
    どれだけいい素材の鉄筋を入れているか、どれだけコンクリートをケチらずにきちんと入れているかで、建物の強度が変わってきます。
    と骨質によって変わります。
    骨密度に相当するのがコンクリートで、骨の強さも骨密度たるのが鉄筋です。骨の量骨質に当鉄筋、つまり骨の屋台はコラーゲンでできています。コンクリートは、骨をつくったり壊したりする細胞(それぞれ骨芽細胞と破骨細胞と呼びます)で調節されています。コラーゲンは三つ編みのような構造になっていて、骨の中に足場を組んでいます。その足場に支えられて、コンクリートに相当するカルシウムから簡単に言うとミネラルが集まっています。
    つまり鉄筋に相当するものが大事なのふつう骨の強さは骨密度で計られることが多いのですが、ではないか、ということが最近わかってきました。

    老化のメカニズム人はなぜ実は骨質というのも、糖尿病の患者さんには骨粗鬆症の人が多く、とくに1型糖尿病(インスリンをつくる細胞が壊されて起こる糖尿病若年発症例が多い)の方では、七倍近く骨粗鬆症の危険性が高いのですが、骨密度を計ってみるとそれほど低くない。
    建物でいうまた成人になって糖尿病になった患者さんにいたっては、とコンクリートの量は多い骨密度はふつうの人よりむしろ高いにもかかわらず、二倍、骨粗鬆症のリスクが高い。ポキポキ折れるのはどうしてか^どうやら糖尿病で骨粗鬆症を起こしている最大の原因は骨密度にあるのではなく、鉄筋に相当する部分、つまり骨質に問題があるのだろう、ということになってきたわけです。
    AGEが骨をもろくするコラーゲンに問題があるというこ骨の鉄筋に相当するのがコラーゲンです。
    とです。骨質に問題があるというのは、そこでAGEが登場します。骨のコラーゲンが糖化してAGEになると、コラーゲンとしての本来の機能を失ってしまう。つまり鉄筋としての機能を失い、錆びついて、ポキッとチョークのように折れやすくなってしまう骨のコラーゲンがどんどんAGE化してい長く糖尿病にかかっている患者さんほど、くからです。骨が折れやすいのは、長期でだから発症初期の糖尿病の患者さんは、いくら血糖値が高くても、糖尿病にかかっている患者さんほど骨粗鬆症になりやすいのです。

    骨折のリスクはあまり高くない。
    さきほど糖尿病の患者さんは骨密度があまり低くないと言いました。でも、長くかかっていると、骨質だけでなく、やがて骨密度も低くなってきます。糖尿病の患者さんに重度の骨粗鬆症が多いのはそのためです。
    ここにも実は、AGEが関係してきます。
    機能を失わせますが、細胞の受容体RAGEと結びつく鉄筋だけでなく、コンクリートもスカスカになる。
    AGEはそれ自体、元のタンパク質を変質させて、と、攻撃的なモンスターに変身するのは、お話しした通りです。
    骨を構成する細胞でもそれが起こります。骨には、骨細胞、骨を形成する骨芽細胞、さらに古くなった骨を破壊する破骨細胞の三種類が存在します。骨の新陳代謝を考える上でとくに大切なのは、骨芽細胞と破骨細胞の一つです。

    • 薬が合わないのでちょっと減らしてください
    • 薬を飲みなさいといわれてしまいます。
    • 細胞の中にポツポツといるイメージです

    病気になりました。

    細胞内にはミトコンドリアがあ骨はずっと変わらないように見えますが、古い骨は破骨細胞に食べられて、強度が維持されるしくみになっています。私たちの皮膚と同じです。
    常に新しいものに置き換わりさてここに、コラーゲンが糖化されて終末糖化産物となったAGEが登場します。骨の細胞はみな受容体のRAGEをもっています。そこにAGEがくっついてAGE-RAGEの複合体が生まれます。
    さあ、どうなるか。
    骨をつくる骨芽細胞のRAGEにくっついたAGEはAGE-RAGEとなって骨芽細胞を殺してしまいます。
    つまり骨をつくる細胞が減ってしまうわけです。
    一方、破骨細胞のRAGEにとりついたAGEは、破骨細胞を活性化させ、どんどん増やします。骨は食べられてしまいますから、ますます骨の量は減ります。骨がもろくなっていくのです。RAGEを数多くもって生まれてきた例のネズミの骨は、ボロボロとなります。から溶けだしたカルシウムはどこに行くのか?
    ここで一つ言っておかなければいけないことがあります。AGE-RAGEカルシウムが溶けだします。では溶けたカルシウムはどこに行くのでしょうか^によって破壊された骨からカルシウムは血液の中に出てきます。
    そして結局は骨以外のところで沈着します。
    とくに沈着しやすいのが、さきほど血管のところで話した動脈硬化のプラーク部分です。
    かゆ動脈硬化の粥状部分に沈着して、石のように硬くする。
    やわらかい粥のようなプラークと固い石灰化が共存するので、ちょうど境目のところに物理的なストレスがかかって、プッツンする血小板がやってきて、血液を固める、血栓ができる。
    そして血管がつまる。
    だから骨粗鬆症は、同時に動脈硬化、石灰化のリスクも引き起こすのです。
    でもなぜカルシウムは動脈硬化の部分で石灰化するのでしょう^ここにもAGE-RAGEが関わります。

    に働いて骨をつくらせなくし、破骨細胞に対AGE-RAGE複合体は、骨の骨芽細胞に対してはしては活性化させて骨を溶かしてしまいます。

    病気に対してじんたい一方、血管の局所の平滑筋細胞や靱帯の細胞にはに働いて、骨をつくるように作用をします。片一方で骨ができつつ、片方で骨が壊れる。でも、骨にしなきゃいけない所で骨ができず、しなくともいい所で骨をつくる。まあ、みなさん方は、もうおわかりですよね。AGE-RAGEのこの性格出しゃばって引っ掻き回す。余計なことばかりする。
    だから、骨粗鬆症が起きている一方で、きれば、靱帯の石灰化が起こってしまう。

    血管で骨ができ石灰化すれば、動脈硬化が起こるし、靱帯で骨がで実際、そういう病気があります。後縦靱帯骨化症といって、背骨を取り囲む後ろ側を連結する靱帯がすべて骨になっていく難病です。骨になった靱帯が脊髄を圧迫したり、脊髄から出る神経を圧迫するので、手足がしびれたり、動かなくなる。おしっこやうんちを漏らしてしまう人もいます。
    昔からこの病気は糖尿病の患者さんに多かったのですが、その理由がわかりませんでした。しかし、AGEの石灰化、骨をつくってしまう作用という観点で見ると、その理由がきれいに説明できますね。これも内輪の話で恐縮ですが、私の親父は、後縦靱帯骨化症に罹っています。軽い糖尿病もあります。幸い症状もなく、経過観察されているだけですが、実は親父の体にも母親同様、AGEが悪さをしていることになるわけです。

    細胞分裂を繰り返しながら上層に向かい

    きっと、この本を読まれているみなさんの身近な方の中にAGEが関わる病気に悩まされている人がいるはずだと思います。要は骨になってほしいところではできなくて、骨にならなくていいところで石灰化が起こる。
    AGE-RAGEは徹底して人間の体内の均衡、バランスを壊していくのです。
    悪の化身
    といえるのです。
    目に与える影響-白内障人間の体内にあるタンパク質はコラーゲンだけではありません。
    黒目の表面の奥にある光を調節するレンズに当たる透明な水晶体は、クリスタリンというタンパク質でできています。この物質は一生入れ替わりません。
    代謝されずにそのまま変わらない。
    人の寿命と一緒です。
    八〇歳まで生きるとすると、その間、一度も新陳一方、人間の皮膚は二八日で入れ替わります。体中の皮膚は二八日で全部変わってしまう。
    たと、1カ月後のあなたは同じ人間ですと自分では思っていても、皮膚科医から見れば、です。一カ月前のあなまるで別の人間ということは、水晶体はひとたびAGE化を受けると、影響は大きい。
    皮膚の比ではありません。
    AGEを考える上で重要な点は
    時間
    だと言いました。
    つまりどれだけ高い血糖値に、どれだけ長くさらされるかが問題です。

    病気に影響しないかと心配する母良恵さん

    治療を始める必要があります。でも、もしタンパク質が皮膚のようにすぐ入れ替わるものなら、かりに糖のたんこぶができても、ある程度の時間が経てば入れ替わってしまうので(ふつうの皮膚より入れ替わる時間はかかるかもしれませんが)、時間のファクターは薄められます。
    ところが水晶体は生まれ落ちてからまったく変わらないので、いままでのAGEのツケを全部一緒にため、んでしまいます。水晶体がAGE化すると、濁ってきます。もっともひどい状態になると水晶体が黄色くなる。目玉を見ると黒目が黄色に見える。つまり食べ物の中のタンパク質が糖と一緒に加熱されて茶色くなるメイラード反応
    褐変反応が、クリスタリンに起こってしまうわけです。これは、きわめて進んだ白内障と考えられ、褐色白内障と呼ばれています。内障と言っていますが、さらに進行すると黄色くなる。水晶体全部がAGE化して、まさしくフライパンで調理したのと同じようなことが起きてきます。
    もっともいまの眼科では、褐色白内障はあまり見られなくなりました。情報化が進んでいるので、水晶体が濁ってくると、「あなた、白内障じゃないの?」といろいろな人から言われます。早い段階で病院に行くので、何とか食い止められるでも私が医者になった二五年くらい前は、黄色い目の人がけっこういました。

    とくに糖尿病の患者さんに多ふつうの人は七〇歳くらいから白内障の症状が出てきますが、糖尿病の患者さんは五〇歳くらいから症状が出てくる。それは高血糖のため、AGEの反応が進み、クリスタリンのAGE化が起こってくるからです。3脳に与える影響-アルツハイマー病アルツハイマー型の認知症とは、アミロイドというタンパク質が脳の組織に沈着して神経細胞が破壊され進行性の記憶障害、認知機能障害を起こす病気です。もっとも多いタイプの認知症で、日本には六0.00万人いると考えられています。ドイツの精神科医アルツハイマーが、嫉妬妄想と記憶障害が主な症状の女性を診察し、後に師匠のクレペリン先生が教科書で紹介したことからアルツハイマー病と呼ばれるようになった病気です。沈着したアミロイドは、老人斑と呼ばれる斑点をつくります。沈着が広がって、斑点が増え、神経細胞が破壊され、認知症が進むわけです。


    老化のメカニズム人はなぜ 細胞分裂が盛ん 治療と併用しているとき

    薬も飲みませんでした。

    医師の腕にもよります

    薬品の摂取などはその代表的なものです。
    結局のところ、AGEは人間が進化の過程で、便利さと引き換えに背負った宿命なのではないか。
    AGEは食品を加熱することによって生まれます。だから生肉や刺身や生野菜にはAGEはほとんど含まれていません。
    食べ物を生で食べていた間は、いまのようにAGEをたくさんとりこむリスクはなかったわけです。
    ところが人間は火を発明しました。おそらく、雷か何かが落ちて火の手が上がり、火事がおさまった後、そこに行ってみたら獲物が焼け死んでいて、生で食べるよりやわらかく、おいしかったのアプローチが始まっていったのだと思います。
    ギリシャ神話によれば、人類に火をもたらしたのは、火の神プロメテウスということになっています。火という貴重なものを授かった代償に、食べ物の中のAGEという、どちらかというとありがたくないものを押しつけられてしまったのかもしれませんこんなところから火へチンパンジーに比べて人間の脳が発達した理由の一つは、なくなったためだとも考えられています。
    人間が火で調理することで食事にかける時間が少キリンやゾウを例にとると、彼らは朝から晩まで栄養価の少ない葉っぱを食べていますよね。
    大半を食事の時間に費やす。とてもではありませんが、知的活動ができる時間などありません。
    一日のうちのトラやライオンも狩りに膨大な時間を費やしますし、捕った獲物は生肉なので、とても硬い。食事の時間がものすごく長くなります。睡眠と食事以外の時間はわずかで、知的活動に費やす時間的な余裕がまったくありません。
    人は火を使って調理することで、栄養価の高い肉やさまざまな食材を短時間でやわらかく食べられるようなりましたそのことでおそらく脳が大きくなり、さらに進化して、知的な活動をしたり論理的に物事を考えることができるようになった。

    病気も回復することになる。

    だから火を発明したこと、それを生活の一部として使うことは、人類が進化し今日のように繁栄していく上で、とても重要な出来事だったのだと思います。さらに、人間は火を使うことで、同じ時間帯に1カ所で一緒に食事をするようになったのだと思います。それまでは、てんでんばらばらに森に行って狩りをして、捕獲した獲物はその場で生肉で食べていたのでしょう。
    そうしている限り、ファミリーの形成はありませんでした。
    ところが火を一カ所で焚いて、捕った獲物の肉を火にくべて、リーができて、コミュニティができ、文化が生まれた。
    調理をしてみんなで食べる。
    そこからファミ人間の文化の成立や、家族と社会の成立を考える上で、食品中のAGEが生まれたのだと、私は考えています。火はひじょうに重要です。
    そのトレードオフとして果物に含まれるフルクトースに注意とにかく食品は火を使わずに食べていれば、AGEの心配はあまりありません。
    はなるべく生か、それに近い湯炊きの形で食べるといいのです。
    だから生で食べられるもの果物も生といえどAGEは多少ありますが、火を使って調理したものに比べれば、たいした量ではありませんただし、果物に含まれる果糖
    には大きな問題があります。

    そのことをお話ししておかなければいけません果糖はブドウ糖グルコース果糖はフルクトースと呼ばれています。
    化を起こしやすい。
    そしてフルクトースよりAGEとはほとんどがブドウ糖いままでAGEはタンパク質と糖の糖化反応と言ってきました。
    で、の種類はあまり問題にしてきませんでした。
    その場合の
    体内で起こるAGE化は、だいたいブドウ糖といろいろなタンパク質との糖化反応だったからです。でも糖はブドウ糖だけではありません。いろいろな種類があって、タンパク質を砂糖まみれにする糖化のスピードにもそれぞれ差があります。

     

    うつを認め

    果糖、つまりフルクトースはそのスピードがもっとも速い。
    ちなみにフルクトース果糖とグルコースブドウ糖は、化学式はまったく同じです。C6H、206
    分子量も化学式も同じですが、分子がつく場所がちょっと違う。
    たったそれだけで、フルクトースはひじょうに甘くなります。
    私たちはラットを実験的に短期間で糖尿病やメタボリック·シンドロームにさせるときは、フルクトースを食べさせています。
    ラードを食食事の五0%をフルクトースにする。
    べさせるより、ずっと簡単です。
    すると二カ月で見事にメタボのラットができあがります。
    もちろん、私たちが日常生活の中で食べる程度の果物なら問題ありません一日の摂取カロリーのうち1000キロカロリー以上も果物で食べる人はいないでしょうから。
    せいぜい1四個くらいりんごであれば1個、バナナであれば1本000キロカロリーくらいですよね。
    ですね冬みかんなら三コタツの上にみかんを山盛りにして、手のひらが黄色くなるまで毎日食べつづけてしまうというような極端な食べ方をしなければ、もちろん大丈夫です。何より、果物はビタミン豊富でおいしいです。

    フルクトースコーンシロップは一0倍のスピードでAGEをつくるしかし悲しいかを現在、私たちはフルクトース果糖を極端にとる状況下に置かれつつあります。清涼飲料水、炭酸飲料、お菓子、缶詰、各種加工食品など、生鮮食品でないありとあらゆる飲み物や食料の甘味づけに「フルクトースコーンシロップ」が使われています。納豆のたれにまで使われているといいますから、とても広がっています。コーンシロップとは、トウモロコシ由来の甘味料のことです。
    一般に穀物や果物を食べれば、それぞれに固有の甘味があります。かつて甘味づけといえば砂糖によるもので、塩と同様、とても高価で貴重なものでした。砂糖はサトウキビやサトウダイコンテンサイから抽出してつくられ、ショ糖とも呼ばれていました。

    検査でわかっています。
    フルクトースの甘味は砂糖の一·七倍です。
    事の発端は、アメリカ、一九七○年代のはじめにさかのぼります。当時、アメリカ農務省はトウモロコシの大量不良在庫の問題に頭を悩ませていました。そこに、フルクトースで甘味づけしたコーンシロップ高果糖コーンシロップ:HFCsはショ糖の六倍の甘さで、簡単に格段に安くつくれるというアイディアが登場しこれに飛びついたのが、コカ·コーラの甘味も、アメリカ農務省です。
    これになりました。
    たのです。
    これで、余剰だったトウモロコシを大量に売りさばける、と。
    フルクトースコーンシロップは熱に強く、変性しにくいので保存も可能という特徴がありました。サトウキビと違ってトウモロコシは大量に生産できました。
    一九七六年には1111万トンだったフルクトースコーンシロップが、一九八○年代に入ってますます急増し、と呼んでいるものは、一九八四年には100万トンの大台に乗ります。グルコースブドウ糖果糖が1対1ちなみに私たちが砂糖
    で混じったものです。
    とフルクトースわかる人に聞くと、フルクトースコーンシロップは私は甘さの味覚がそれほど鋭くないのですが、味としては深みに欠けるそうです。
    甘味は強いけれど、アメリカにおけるフルクトースコーンシロップの販売高とメタボの増大の推移は、す。アメリカ人の肥満はこの二、三0年で倍増し、いまや111人に1人が肥満体です。
    にも大量に入ってくるようになっています。
    見事にパラレルな関係でそして、かねてより日本人間の体にとってフルクトースの摂取は大きく二つの点で問題となります。

     

    医師もいるほどです。

    それなのに、なぜフルクトースのほうが10倍もAGE化するスピードが速いのでしょうか。
    それは、フルクトースとグルコースでは水素がつく場所がちょっとだけずれているからです。
    そのためフルタンパクトースのほうがタンパク質とくっつきやすい。
    ク質と手をつなぎやすいというわけです。炭素と結合している水素や酸素の場所が違うために、逆に言うとグルコースブドウ糖はいろいろな糖の中で、す。だから人間はエネルギー源としてグルコースを選択した。
    AGE化を起こしにくい糖ということになりまものすごく賢い選択をしたといえます。さらにフルクトースコーンシロップ入りの清涼飲料水と一緒に摂取すれば、体内でAGE化が加速します。
    ソファーに寝ころがって、テレビを見ながらポテトチップスを食べ、清涼飲料水をがぶ飲みするなど、とんでもない!

    そんな怠惰な生活を送っていると、えて間違いありません。
    太るだけでなく、AGEがたまって老化が促進する可能性が高い、と考いま、この本を書いている最中に、私の元に最新医学情報のメールが入りました。
    「揚げ物によって長時間加熱された油は、アルデヒドを含みうる」という趣旨の科学論文が掲載されたようです。アルデヒドは、通常、加熱されることで油から揮発しますが、今回の結果からアルデヒドは加熱後も油の中にたまりうるようです。

    アレルギーが直った!

    薬をやめると治ります一つはブドウ糖グルコースより依存性が強い。どんどん欲しくなるという研究結果があります。二つめは、さきほども言いましたように、AGEをつくりやすい。ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくります。私たちAGEの研究者の立場からひと言、飲料水はなるべくさけてほしい。
    言わせてもらえれば、フルクトースコーンシロップを多く含んだブドウ糖の一0倍もの速さでAGEをつくっていくので、一0倍AGEが一0倍もたまりやすい。
    一0倍ですよ清涼飲料水を水がわりに飲むなど、とんでもない話です。AGEはこれまで述べてきたように、イマー病にも関わります。
    皮膚や目、骨などの老化を促進しますし、動脈硬化やがん、アルツハさらにメタボリック·シンドロームも起こします。

    ご存じのように、メタボは内臓に脂肪がたまって肥満と脂質異常を引き起こし、AGEはこのメタボとも相関関係があります。
    動脈硬化や糖尿病などの病気になりやすい私たちが糖尿病ではない患者さんを集め、なり、高血糖や高血圧、AGEの値のバラつきを調べましたら、見事にメタボと相関することがわかりました。
    AGEの値にそれほど大きな差はないのですが、少しでもAGEの値がこの人たちは糖尿病ではないので、高い人は、メタボの傾向があります。
    すなわち太った人はAGEが高く、逆にAGEが高い人は内臓肥満である。このことはフルクトースコーンシロップをたくさん飲むような生活をしていると、AGEがたまってきてメタボになりやすい可能性を示唆しています。動脈硬化を起こしたり、老化が加速して、早く老ける可能性を示唆してもっと言えば、糖尿病になったり、いるといってもいいでしょう。
    恐るべし、フルクトースコーンシロップ、食料品を買うときは、食品添加物や農薬の有無だけでなく、フルクトースコーンシロップが含まれているかどうかもチェックすべきです。
    人間はなぜブドウ糖を選択したのか?
    グルコースブドウ糖とフルクトース果糖は化学式が同じと言いました。


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    薬も続けたほうがいいしこれも飲んでみ

    医師に聞いてみるのがいちばんです。
    アルデヒドは、それ自体がんや神経細胞の変性に関わりますし、AGE化を加速させるので、高温で同じ油を何度も使って食品を調理していると、問題が起こりそうに感じます。
    前のページのまとめ私たちは日々の食べ物によって、まれる。
    AGEを体内にとり入れている。
    食品中の48のAGEが体内にとりこ同じ食材でも、調理の仕方によってAGEの量が違ってくる。一般に生で摂取すれば、AGE量は少なく鍋物や水炊きは次に少なく、焼いたり、油で揚げたりするとAGEの量は格段に増える。その目安は、調理したあとの色にあり、褐色ないしは黄色はメイラード反応の印である。ただし、醬油や味噌は機能性成分を含んでおり、コーヒーにもいろんな効能がある目ファーストフードと清涼飲料水で食事をすますことは、甘味づけに果糖と「フルクトースコーンシロップ」を使ったものが多く、これは、ブドウ糖に比べ体内で10倍も速くAGEをつくるので、要注意。
    ポテトチップスは発がん物質を食べているようなもの。お菓子や加工食品の甘味にも注意感心した行為とは言えない。
    最近の清涼飲料水は、

    AGEをためない生活習慣

    早食いの人は箸を置くくせをつける糖化物質AGEをたくさん含んだ食べ物を食べると、性があります。
    AGEが体内にとりこまれて、老化や病気が進む可能しかしAGEは食べ物そのものに気をつけるだけではダメです。
    GEを増やす可能性もたくさんあるからです。
    食事の習慣も含めた生活習慣のゆがみがAまず食べ友食べたあと、ですから毎回の食事の際は、急激に血糖値が上がるような食べ方をすると、体内でAGE化が促進されます。

    薬比較的副作用が少ない

    食後の血糖値の山を高くしないよう食べ方を工夫するようにしてくださいどうしたらいいのかというと、短時間で一気に食べない。どか食いもいけません。ゆっくり時間をかけて食べれば血糖値の上がり方もゆるやかです。いろんな話をしながら、家族で食べるのは楽しいですよね。食事はゆっくり、リラックスしてとりたいものです。
    くり返しますが、ファーストフードを甘い清涼飲料水と一緒に、一気に流し込んでしまうというのは、一番いけない食べ方です。ファーストフードそのものにAGEがたくさん含まれている上、早食いするので血糖値も上がってしまう。
    それから一人で食べると、どうしても早く食べ終わってしまいます。単身赴任の男性が体をこわしやすいのは、栄養バランスがくずれる上に、早食いのくせがついて、血糖値が急激に上がるからです。私は、を置く。
    早く食べるくせがついてしまった人には、一度、箸を置くことをすすめています。食事中に何度か箸それだけでも時間稼ぎができるので、少しはゆっくり食べられるようになるでしょう。

    単体ではなく組み合わせて食べる食べるものの種類も単体でご飯やめん類だけを食べたり、アンパンを昼食がわりにばくつくというのではなく、定食のように、いろいろな野菜や汁物と組み合わせて食べたほうが、血糖値が上がりにくいようです。
    カレーライスやカツ丼牛丼など、丼だけで終わってしまうような食事のときは、ダやこんにゃく、海藻などを注文して食べるようにするといいでしょう。
    必ずもう一品、野菜サラなお野菜の1日の摂取量の目安は三五〇グラムとなりますので、るといいでしょう。
    一食一00グラム強を目安にとるようにす。野菜というと、ドレッシングやマヨネーズをかけてしまいがちですが、これらはカロリーが高いのであまり好ましくありません。控え目にしてください。ドレッシングは小さじ1杯で、ご飯一膳くらいのカロリーがあるものもあります。
    せっかく野菜サラダを注文したのに、ドレッシングをドボドボかけてしまっては、ご飯を何杯もおかわりしたのと同じになってしまいます。
    野菜はそのまま食べるか、酢の物やあえ物などで食べるといいと思います。
    酢は、食物の消化と吸収をゆっくりにします。
    野菜を先に食べると血糖値が上がらない食べる順番も大事です。野菜は必ず先に食べること。
    で、血糖値の急激な上昇が防げます。

     

    うつや落ち込みになると意欲も衰え

    これを守ってください。
    糖の吸収がゆっくりになるのそれに野菜を先に食べると、お腹がふくれて、ご飯や肉の量も減らせます。
    野菜は加熱したほうがたくさん食べられますが、AGEの観点から見ると、生野菜のサラダをまず最初に食べる習慣をつけるといいのではないでしょうか。
    なるべく生で食べたほうがいい。
    ある女優さんはご飯を食べる前に必ず丼にいっぱいのキャベツの千切りを食べるそうです。
    腹がいっぱいになって、ご飯もおかずもそれほど量が食べられない。
    そうすると、おその人はもともと太りやすい体質でしたが、丼いっぱいのキャベツを食べるようになってから、体型もスリムになり、体調もとてもいいそうです。
    影響は大きいですね。AGEの値にはね返ってくる可能性はとても些細な習慣ですが、大きいと思います。毎日のことですし、オクラや山芋、納豆などのネバネバ系や海藻、こんにゃくも食べ物の腸への移動を遅くして糖分の吸収を抑えます。
    飲んべえの方にはお酒のつまみにネバネバ系やもずくなどの海藻類をおすすめします。
    ある食べ物や食べ方に必要以上に期待しすぎてはダメです。
    でも、食事は偏ってはいけません。
    た真です。その逆もまつまり、ある食べ物を必要以上に恐れて口にしないのも、ことに思えます。何よりもバランスを重視してください。
    私から見れば、神経質になりすぎで、意味のない人間もバランス感覚ですよね。仕事だけでもダメ。かといって、いいかげんすぎるのもまじめに、誠実に、が一番だとは思いますが、抜くとこは抜いて、頑張るときは頑張り、ときにははめを外したりしないと。
    少なくとも私はそうです。
    それに、たまには息抜きしないそうでないと、とても毎日やっていけません。

    ホルモンを使用することは禁じられている。
    と、人生楽しくありませんし。
    味付けは酢とみりんで濃い味付けは塩分だけでなく、糖分も多いので、AGE的にもよく料理の味付けはあまり濃くしないこと。
    ありません。
    お酢で味付けすると、腸の動きがゆっくりになるので、塩分のかわりに酢を使いましょう。
    きは、砂糖ではなく、みりんのほうがAGEが増えません。
    甘みをつけると油も酢と同様、食べ物の腸への排出を遅らせる働きがあります。
    などを、風味程度に少量使う分にはいいでしょう。
    たくさん使うと脂肪になりますが、ゴマ油3間食せずに食後のデザートで我慢食事は時間をかけてゆっくり食べる。早食いはダメ。昔の日本の家庭のように、家族みんなで食卓を囲みおしゃべりしながら、和食中心の食事をするのが、本当は一番よいのだと思います。それからお菓子の食べ過ぎもよくありません。食事時間以外も間食をしてだらだら食べつづけると、糖が高い状態がつづいてしまって、AGEがたまります。
    常に血どうしても間食で甘いものをとりたいなら、食後のデザートとして食べるようにしましょう。
    しく、一日三度。なるべく間食しないような食習慣をつけることが大事です。

    食事は規則正低G1食品がいいが、神経質になりすぎずに食後の血糖値に関して言うと、少し前から注目されているのが低G1食品ですG1とはグリセミック·インデックスGlycemicIndexの略で、同じグラム数の炭水化物をとったとき、食後の血糖値がどれくらい上がるかを示す値です。血糖値の上がり方が低いものを低GI、高いものを高G1といいます。一般的に消化しやすいものや精白度の高いものはG1値が高く、なります。消化しにくい繊維質のものはGI値が低く穀類でいうと、精白度の高い食パン、精白米、玄米、麦、全粒パン、精白しない砂糖などです。
    うどん、上白糖などはGI値が高い。
    反対に低いのは胚芽米野菜は一般的に繊維質が多いので、ピーマン、レタス、玉ねぎ、モヤシ、なっています表3
    G1値が低いのですが、じゃがいも、人参はGI値が高い。きゃべつ納豆、大豆や低脂肪牛乳、チーズ、キノコ、海藻類などは低GI食品と昇を防ぐものもあります。

     

    認知症と即断して

    その結果、六週間目から平均摂取カロリーが有意に低下し、体重も減ってきました。そしてAGEの前駆物質ヘモグロビンAlcの値も下がったのです。つまりAGEの量もおそらく長い時間の単位で考えれば減っていくだろうと推測されます。
    面白かったのは食行動に関するデータです。気くばり御膳を食べたグループでは、食行動に関する認知度が高まって、残りの11食に対しても気をつけるようになりました。
    その結果、体重も減って、AGE値も下がる可能性が示唆されたわけです。
    ですが、この理由がよくわかりません数値が改善したのは、単に1食分のカロリーが減ったためなのか、それとも気くばり御膳
    を食べることほかの食事に対する配慮を高めた結果なのか^でも効果が出たのは事実です。
    で、しし私たちがふだんの食生活で1食の食事を二六0から三110キロカロリーに抑えるのは、いない限り、無理だと思います。
    栄養士の奥さんでもそういうことを考えると、サラリーマンなど忙しい人は、昼食に気くばり御膳
    のような低カロリー、低塩に設計された補助食品を食べるようにする食行動に対する意識も変わり、AGEやメタボがコントロールできるのではないか、そうすれば、います。
    と私は思あくまで、一つの手段でしょうが。
    ダイエット食品やサプリメントはおすすめできないカロリーを制限する話になると、食事をダイエット食品やサプリメントで代替できないかと考える人が出てきます。私は、あまりおすすめしていません。まずダイエット食品ですが、見かけ上は栄養のバランスがとれているようになっていても、トータルで見ると、必ず不足しているものがあると思います。
    それにダイエット食品やサプリメントはその多くが液体や顆粒状になっていて、一気に吸収されやすい。血糖値がはね上がる可能性があります。

    医学雑誌があります。

    薬も続けたほうがいいしこれも飲んでみキノコやお茶の種類のいくつかにその効果がみられます。
    タに血糖の上昇を防ぐ効果がみられました。
    実験では桑の葉やハーブの一種ギムネマシルベスまたアガリクス、ヤマブシタケ、すいものを食べてしまったときは、メシマコブなどのキノコにもその効果が認められます。血糖値が上がりや食事の際に、これらのお茶やキノコを一緒にとるといいかもしれませんでも、これらの食品に過剰な期待をよせるのはよくありません。昨今、問題視されている、フードファディズムFoodFaddismです。フードファディズムとは、食べ物が健康に与える影響を過大に信じ、たいした科学的根拠もないのにそれら食べ物の効果を過大評価することです。思い当たる節はありませんか?
    だまされて、高価な食品を買わされていないでしょうか。
    常に冷静に考えてください?一日のうち一食だけでも気をつける食事に気をつけたいと思っても、仕事や家事が忙しくて、なかなか思うようにならない人もいるでしょう。
    そういう人は一日一食だけでもいいので、AGEに気を配った食事を心がけてください。それだけでも十分に効果があると思います。
    それに関して、私たちは面白い研究をしました。

    ニチレイ食品で出している気くばり御膳というお弁当を、メタボ系の人に一日一食だけ食べてもらったのです。気くばり御膳は1食二六0S三二0キロカロリーで、塩分の含有量も二·八グラムにおさえた冷凍の食品です。私たちはまず好きなように食事をしているメタボ系の人たちを集めました。
    一つの群には八週間、この気くばり御膳を食べてもらいました。
    一食だけ気くばり御膳
    にして、あししもう一つの群は、いままで通り、好きなように食事をしてもらいました。両群で四五人。気くばり御膳
    を食べた群は二五人です。食べないグループは110名。それぞれ、途中二人と一人がドロップアウトしましたが、最終的には1111人が八週間、一食だけ気くばり御膳を食べてくれました。


    薬も続けたほうがいいしこれも飲んでみ ホルモンは髭や胸毛では毛母 ホルモンが少なくなって

    ストレスがいちばん大きいのではないでしょうか。

    病気と付き合う覚悟を決め

    名前はガレクチン3。善玉の受容体で、医学的にはAGEのデコイ受容体と呼ばれています。
    ご存じの方もいるかもしれませんが、デコイとは、おとりの意味です。AGEをくっつけて、RAGEと合体させないよう防ぐので、おとりです。
    うまくデコイとくっつけば、AGEは悪さをしないまま、一生を終える可能性がある。
    イとくっついたAGEは、細胞の中でずたずたに分解されてしまうようです。
    どうやらデコそして細胞も、どの受容体をどれだけもっているかはさまざまですRAGEよりもっていれば、かりにAGEがやってきても、あまり障害を受けなくてすむ。
    デコイ
    をたくさん反対にRAGEばかりもっている細胞だと、AGE-RAGEだらけになり、ドカンと影響を受けます。

    このことがAGEに対する感受性としてあらわれるのかもしれませんいずれにせよ、RAGEはどの細胞ももっている。AGE-RAGEの形になると、その細胞や周りの細胞にさまざまな悪さをするわけですから、とにかくAGE-RAGEを活性化させないようにすることが大切です。そのためにはそもそもAGEをつくらせない、の方法となるわけです。
    ためさせないというのが、体を守る、老化を抑えていく一番人間の体はやられっぱなしかもっとも人間の体はやられっぱなしではありません。最近、体の組織を修復しようとするしくみがあるということです。
    再生医療の分野でわかってきたのは、人間にはたとえば血管が傷つくと、骨髄から血管の内皮細胞になるような細胞が産生されて駆細胞といいます、障害を受けた血管の部位に動員されます。
    この細胞を血管内皮前そして傷ついた血管を何とか修復しようとする。まさに窮地を救うヒーローです。
    しかし、です。いやらしいことにAGE-RAGEはその修復系をブロックします。
    助けに来たヒーロー細胞をやっつけてしまう。なんたるいやらしさ!なぜAGE-RAGEにそんなことができるのでしょうか答えは簡単です。そのヒーロー細胞である前駆細胞にもRAGEがあるからです。

    ホルモンは髭や胸毛では毛母前駆細胞のRAGEにひとたびAGEがくっつくと、正義の味方のヒーローはパワーを失い、豹変します。
    例の強力な酸化酵素ビームをまき散らしながら、片っ端から仲間の前駆細胞を破壊したり、その動きを妨げる悪の手先に変身します。
    いやはやAGE-RAGEはなんとも始末に負えない怪物です。
    怪物ついでに、もう一つAGE-RAGEのいやらしさをあげておきましょう。
    動脈硬化に関していうと、血管壁にできた脂の固まりプラークを薬で治療して小さくする方法がありま一つはコレステロールを下げること。
    壁に侵入しても、なんとか防げる。
    血液中をさまようコレステロールの量が少なくなれば、多少血管の内この理屈で開発されたのがスタチンという薬で、コレステロールを下げる治療薬として医療現場で使われています。実際に糖尿病や動脈硬化症の進んだ患者さんにこの薬を飲んでいただくと、動脈硬化の進展や心筋梗塞などの血管系の病気の発症をある程度抑えられることがわかってきています。もう一つは現在開発中ですが、動脈硬化層からコレステロールを引っこ抜くという方法です。内皮細胞の周辺にたまったコレステロールを汲みだして、最終的には肝臓に送りこんでしまう。これをコレステロールの逆転送系といいます。

    つまりコレステロールが肝臓でつくられ、血中に出て血管やいろんな臓器に渡されていくのが順方向のパスウェイだとしたら、動脈硬化のプラークにたまっているコレステロールを引っこ抜き、肝臓に送り返してやるのが逆転送系です。いま、まさにこの治療薬が開発されつつあります。
    ところが、です。
    AGE-RAGE系はこのコレステロールの逆転送系を完全にシャットダウンしてしまうというのもコレステロールをプラークから引き抜くとき、二つの重要なタンパク質が必要なのですが、AGE-RAGEはこの二つのタンパク質のレベルを引き下げてしまうからです。
    だからもう何重にも、動脈硬化を悪化させます。

    • 動脈硬化も進んでいて
    • 遺伝的な気質
    • 症状を完全に消し去る現象

    健康に磨きがかかることを願っています。

    うつが重くなります。コレステロールをとりこむ、炎症を起こさせる、マクロファージを呼び寄せプラークを形成する、血栓をつしかし、最近の私たちの研究で、コレステロールを下げる働きのあるスタチンにAGE-RAGEの作用をブロックする効果があることもわかってきました。スタチンには、AGE-RAGEによって破綻したコレステロールの逆転送系を正常に戻す作用があるようです。
    RAGEを増やすと血管はどうなる?
    AGE-RAGEは、手を替え品を替え血管を痛めつけます。
    と血管はどうなるのでしょうか^では、このRAGEの数を人工的に増やす。私たちは、生まれつきRAGEを三倍多くもっているネズミをつくりました。そしてこのネズミを糖尿病にしてみたのです。もう、結果はおわかりでしょう。そうです。ふつうのネズミを糖尿病にした場合に比べて、早く血管が傷んでいきました。腎臓の働きがどんどん悪くなることがわかりました。網膜症も動脈硬化症も進みます。つまり、糖尿病で同じだけAGEがたまってしまった状況でも、RAGEの数が多いと血管がボロボロになってしまうのです。
    一方、生まれつきRAGEをもっていないネズミもつくられています。
    このネズミを使って糖尿病にした研究では、腎臓の障害や動脈硬化症が起きにくいことが報告されていますRAGEの数の多い·少ないによって、血管の傷み方のスピードや感受性が大きく変わることが予想されます。
    「えっ!生まれつきRAGEをもっていないネズミは、すぐ死ぬんじゃないか?」って。だって、RAGEは、お母さんのお腹の中にいるときの赤ちゃんの神経細胞のネットワークをつくる働きをしているはずだから「これがないとまずいのではないか?」って。
    そうですよね。
    当然、私たちもそのように考えていました。
    しかし、実際には、びんびんして元気に生まれてきます。
    おそらく生まれつきRAGEができないように操作されたネズミでは、他の因子が胎児のかなり早い時期から働き始め、RAGEの働きを肩代わりするのではないかと考えられています。このような機構を医学的にはリダンダンシーと呼びます。何かに備えてのバックアップ機構のようなものです。

    動脈瘤にかけられます。ただ、一般的にアダンダンシーは、冗長、つまり文章などが回りくどく重複がある場合に使われる言葉ですが、医学では少し使われ方が違いますね。なんだか、表現が冗長になってきました!
    それにしても、神経細胞のネットワークづくりというRAGEの最も重要な点において、その働きを肩代わりする代償機構があるなら、いっそのこと、はじめからRAGEなど人間の体に存在しなければいいのになあと思ってしまいます。おそらく、人は長い進化の過程のどこかでこのRAGEに大きく依存していたのでしょう。その名残り、ツケを私たち現在人は背負っているのかもしれませんあるいは、ひょっとするとRAGEがあると、成人になり結婚して子どもをつくるまで生き延びられる可能性が高かったのかもしれません。RAGEが、子どもをつくり子孫を多く残すのに有利であれば、この血は脈々と受け継がれていくわけですから実際、こういった考え方の正当性は、特殊な遺伝病の例で支持されています。たとえば、さきほど私はAGE-RAGEがNADPH酸化酵素を活性化させ、血管を錆びつかせ動脈硬化を起こし、心筋梗塞、脳梗塞の引き金になると言いました。では、この酸化酵素ビームをまきちらすNADPH酸化酵素が働かないとどうなるでしょうか。

    いいこと尽くめ?
    いや子どものころからばい菌と戦う力が弱く、通常治療しなければ成人まで生きられません。NADPH酸化酵素は悪いことばかりしているわけではないのです。それどころか、こいつがうまく働くことで、免疫力が弱く、ばい菌にさらされやすい幼少期を生き延び成人して子孫を残す可能性が高くなるわけです。
    進化の過程では、子どもをつくった後のことはいっさい考慮されません。中年からは病気に関わる悪い因子(NADPH酸化酵素は、心筋梗塞と関連する)であっても、成人まで生き延びるのに有利なものであれば、淘汰されずに残るのです。リチャード·ドーキンスの言うように、遺伝子はきわめて利己的なのかもしれません。

    ストレスをためこまないようにする。

    脇道にそれますが、どうしてがんの遺伝子が生き残ってきたのかにも、この考え方の一部が当てはまるのかもしれません?RAGEのネーミングは、怒りから?
    AGE-RAGEは、酸化ストレスのビームをまき散らし、細胞に障害を与え、老化を促進することはここまで何度となく触れてきた通りです。そして、細胞のRAGEにAGEがくっつくと、RAGE自身の数が子どものように増えてくることも述べました。RAGEは、AGEの受容体、鍵穴receptorということでRAGEと略号として記載されるようになったのでしたねでも、ここで、あえて英和辞書でrageの項を繰ってみることにしましょう。すると、「些細なことから急に怒りを爆発させてキレた状態になること」とあります。一番身近に感じるrageを使った英語表現は「ラップ·レイジwraprage」。梱包されているビニールの包み方がきつく、中の品物がなかなか取り出せずにイライラするときに、使われる表現です。rageのイメージがよく湧いてくるでしょう。
    本来は、神経細胞のネットワークづくりに関わるアンフォテリンの受容体として機能すべきRAGEが、加熱調理したAGE豊富な食品を口にするといった些細なこと
    から、悪のシグナルを伝える受容体へとシフトし、延々と激しく細胞を障害していく様が、この名前から窺い知れます。火を使い食品を調理するようになったことは、もちろん決して些細なことではありません。人が今日あるのも、そのおかげによるところが大きいと思います。しかし、火と引き換えに食品中にAGEができてしまったことは、火の発明から見れば枝葉末節なことだったのだと思います。でも、このことが、いまの社会の心臓血管病の蔓延に関わっている可能性があります。それもすべて、RAGEがぶち切れた状態になったからとも考えられるのではないでしょうか。
    単語のrageには、大流行(alltherage、greatrage)などの使い方もあるようで、なにも悪い使い方だけではなさそうです。

    病気になったと考えられるのです。

    薬として承認されているひとつrage研究をはやりにしたいものです。そうなれば、これまで以上にいろんなことがわかり、違ったタイプの病気の予防や治療に応用できるかもしれません骨に与える影響-骨粗鬆症人間の体中にあるタンパク質コラーゲンは骨にも多く存在します。
    どんな影響があるのでしょうか。
    骨にあるコラーゲンがAGE化するとこつそしょうしょう骨がもろくなり、折れやすくなります。その代表が骨粗鬆症という病気です。
    現在、日本では一100万人くらいの人が骨粗鬆症にかかっていると言われています。
    要介護や寝たきりな生活の質の低下に深く関わる病気です。
    たとえば大腿骨頸部骨折、これはヒップの骨折ともいいますが、ど、太もものつけ根の骨が折れると動けなくなるので、寝たきりになります。椎体骨折です。
    背骨の骨が圧迫骨折するもので、背中が丸くなってきます。
    また日本人に一番多いのは、臨床的に一番わかりやすいのは、110歳のころより身長が何センチ縮んだかで11センチ以上低くなっているようだと、やはり椎体骨折を起こしている可能性があります。実際、椎体骨折の約六〇%程度は、痛みという症状がまったくなく、知らず知らずに椎体がもろくなり、つぶれて背中が丸くなり、背が縮んでしまうのです。


    ホルモンは髭や胸毛では毛母 薬をやめると治ります ストレスがいちばん大きいのではないでしょうか。

    薬を飲んで死亡しよう

    薬をやめると治ります

    ところが目の水晶体のように、一生入れ替わらないタンパク質だと、まって、周りの組織に影響を与えつづけるのです。
    AGE化したものは、そこに生涯とど体内で寿命が長いタンパク質というと、コラーゲンが挙げられます。
    人間の体をつくっているのは主にタンパク質ですが、そのうちの三割がコラーゲンです。
    このコラーゲンのAGE化が、私たちはコラーゲンと聞くと、体内で影響を与えている可能性は大です。
    すぐ皮膚の弾力性などを連想しがちですね。
    でもコラーゲンは皮膚だけではありません。
    軟骨、腱や骨、まずは年をとっていくと、血管や脳など体内に幅広く存在しています。
    しかし、だれもが気になる皮膚の話から始めましょう。
    皮膚に与える影響-たるみ、しわ、しみ、そばかす。皮膚にAGEが顕著に与える影響は、たるみ、しわ、ませんが、老化現象としてとらえられています。
    しみ、そばかすなどです。

    これらは病気
    ではありもっとも、これから述べていくさまざまな病気も、AGE化によってタンパク質や細胞が変化して、来の機能を失うものなので、大きく言えば老化といってもいいでしょう。
    本AGEが老化物質といわれるのも、でいるからです。体のさまざまな組織がもともとの機能を失い、衰えていくことにからん皮膚の老化の原因は皮膚のタンパク質であるコラーゲンが長い間、壊されたりして、AGE化されることによって起きます。
    体温で加熱されたり、太陽の紫外線で破そしてひとたび変質して弾力性を失うと、たるみやしわなどの老化が起こるのです。
    また長く体内で加熱され調理“されることで、メイラード反応も生まれます。
    いわゆるしみ、そばかすです。
    たしかにしみ、そばかすはフライパンで熱せられたような茶色をしていますね。
    ここに太陽光線が加わると、AGE化はさらに促進されます。
    太陽光線は紫外線を含んでおり、酸化反応をAGE化を加速さ酸化反応は糖化反応とあいまって、促進させます。
    せるのです。
    一気にメイラード反応
    を推し進め、二00一年に、加齢とともに人の皮膚にAGEがたまることを証明したものがあります。
    AGE化が進むことを明らかにした論文もあります。

    医師の腕にもよります皮膚の老化が早まるのはよく知られていますが、実際、また紫外線の照射が多いほど、日焼けをすると、AGEやメイラード反応
    の観点から見ていくと、そのしくみがよく理解できます。
    皮膚で面白いのは二〇年ほど前に発表されたラットによる実験です。若いラットをカロリー制限して育てると、その後、食事制限をしなくても、皮膚のAGE化や色素沈着を防げるというのです。
    まさに記憶の作用がここでも見られます。
    ある一定の期間、きちんと食事を管理すると、その後、食事を元に戻しても、ふつうに食事をお腹いっぱい食べていたラットより、皮膚の老化が防げるさらに全生涯を通じて、カロリー制限したラットは、まで延びた、という実験結果があります。
    皮膚のAGEが減り、色素沈着も抑制できるし、寿命ここで注目したいのは、皮膚の老化と寿命の関係です。
    皮膚が若々しいラットは、寿命が長いということは、お肌の老化が進んでいる人は、全身の老化が進んでいる。
    そして寿命が短いといえるかもしれません皮膚の状態で体の老化の程度やひょっとすると、寿命まで推測できる時代が来るかもしれません。
    いずれにしても、肌がぷりぷりでつやつやなのは、女性なら憧れるのは当然のこと。若さの象徴であり、活なんとか、皮膚のAGE化を防いで動的で魅力的な人生を歩んでいる証拠といえるのではないでしょうか。
    若々しく見られたいものです!
    次に、きます。

    同じコラーゲンでも、体中の血管や骨の細胞の足場を組み、これらを支えているコラーゲンを見ていこれらのコラーゲンがAGE化すると、血管や骨に悪影響を及ぼします。
    血管に与える影響-動脈硬化血管を例にとって、AGEが何をしているのか、お話ししましょう。
    血管は内側に内皮細胞があって、その周りをぐるりとコラーゲンが囲んでいます。
    その外側を平滑筋細胞という細胞が囲み、さらに外側を外膜がおおっています。
    コラーゲンは内皮細胞と平滑筋細胞の間で、クッションのように足場を組み、血管にしなやかな弾力性を与えています。ここがAGE化して、糖のこぶだらけの糖化物質AGEコラーゲンになるとどうなるか。
    コラーゲン自身がクッションとしての機能を失うだけでなく、内皮細胞や外側の平滑筋細胞に攻撃を仕掛けるようになります。性格も一変して、いままで守ってきた内側のまず血管の内側、血管内皮細胞に対しては、血中に流れているLDLコレステロールルが内皮細胞内にしみこみやすいような環境をつくってしまいます。
    悪玉コレステローLDLコレステロールの侵入を受けた内皮細胞はダメージを負い、炎症反応が起きる。
    Sに反応して血液の中から白血球のマクロファージがやってきます。
    すると、そのsoそして脂まみれのAGE化したLDLコレステロールを次々と食べる、食べるかゆマクロファージに食べられたコレステロールの残骸は、じゅくじゅくした粥のような状態になって盛り上がります。

    • 症状がどのよう
    • 症状はよくなります
    • 認知症ではないかと疑う必要があります。

    医師にかかっている人であれば

    認知症の患者さんに対してマクロファーン初期の動脈硬化ができるメカニズムAGEによって血管壁の内皮細胞が破壊され、悪玉のLDLコレステローレが侵入する。そこへマクロファージがやってきてAGE化したLDLコレステロールを食べる。それが泡沫細胞となり、それらが粥状になってプラークを形成する。やがてプラークが破れると、血小板がやってきて血を固めて修復しようとして、血栓ができることにつながる。一方でAGE化したコラーゲンは、平滑筋細胞の異常増殖を促して動脈硬化を、要は、血管の表面に脂の固まりが乗っかっているような状態を想像してください。
    やがてその薄い皮膜がブチッと、膿が破れるように破裂する。血管が破れたのかと勘違いした血小板が需わてでやってきます。
    そして血を固めて破れをふさごうとする。
    結局は、血流がせき止められてそこに血の固まりができてしまいます。これが血栓です。
    このことが、心筋や脳に栄養を与えている血管に起こり、その血管の心筋細胞や脳への血液が遮断される結果、細胞が死んでしまう病気、これが心筋梗塞や脳梗塞です。
    つまり、死んでしまったら、そのまま、元には戻心筋も脳の細胞も一般的には、らず、永久に障害を残します。
    ほとんど再生できません。
    一方、AGE化したコラーゲンは血管の外側の平滑筋細胞にも攻撃を仕掛けて悪さをします。あとで説明しますが、平滑筋細胞を刺激して、細胞の数をどんどん増やしてしまう。血管の外側にある平滑筋細胞が異常に増えて厚くなるので、血管が厚く硬くなります。これが動脈硬化です。
    他の細胞を攻撃す。つまり血管のコラーゲンがAGE化すると、る破壊者になる。
    コラーゲンとしての機能を失うだけでなく、血管の内皮細胞に対してはLDLコレステロールを呼び込んで血管壁を破壊する働きをするし、筋細胞に対しては数をどんどん増やして、血管を厚くする。
    外側の平滑一方では細胞を破壊し、もう一方では細胞を増やす。まったく相反する働きをするとんでもないモンスターに変身するのです。みなさんは、血管の細胞は破壊されても修復されるんじゃないか?と思われるかもしれません。しかし、AGEは、血管の修復系も破綻させてしまいます。まるでブレーキが壊れ、一方ではアクセルをふかす暴走自動車のようなものです。
    また、AGE化したコラーゲンは、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールをさらに酸化AGE化させ、いっそう悪玉化させます。

    ストレスが減るとフリーラジカルの発生が抑えられるさらに血栓をつくりやすくすること、一度できた血栓を溶かしにくくし血液の流れを長時間せき止めさせることなども知られていますので、もう、やりたい放題です。
    AGEを暴れさせる鍵穴受容体RAGEここで少し難しい話をします。なぜタンパク質の糖化物質にすぎないAGEが、もない暴れ方をするのか、ということについてです。
    モンスターのようにとんでいままで触れませんでしたが、実はAGEが細胞に対してアタックをするようになるのは強力なサポーターがいるからです。悪の支援組織がいるわけです。
    それがAGEの受容体RAGEreceptorforAGEです。
    さきほどお話しした血管の外側の平滑筋細胞がどんどん増えてしまったのも、受容体RAGEのせいです。
    このRAGEは体中の細胞の一つひとつすべてにあって、鍵穴のようにAGEをくっつけます。
    そしてAGEが細胞のRAGEにとりつくと、とりついた細胞に対してはもちろん、その周囲に対しても悪質な攻撃を仕掛けることになるのです。
    もっとも、RAGEはAGEをくっつけるために生まれたものではありません。人間がまだ胎児のころ、神経の細胞が発達、分化する過程で重要な役割を果していた受容体です。どの細胞にもRAGEがあり、アンフォテリンというタンパク質と結びつきながら、主に神経細胞を増やしていきました。
    つまり胎児はアンフォテリンを道案内役に、必要な場所に必要な神経細胞のネットワークを完成させていきます。神経系の完成にRAGEはきわめて重要な役割を果していたわけです。
    しかし神経系が完成した後、つまり生後は、RAGEの出番はなくなっています。ならば、のかしかもすべての細胞に!

    認知症を早期発見するという役割です。

    が疑問ですが、おそらく脊髄などの神経が損傷したときに、ためのバックアップとして残っているのではないかと考えられています。
    なぜ残っている神経を再生するとにかく、RAGEは生まれ落ちたときにはすでに役割を終えてしまう受容体ですから、蓹免状態、開店休業状態になっています。
    実質的には、お役ところがです。このRAGEにはとてもいやらしい性格が二つあります。一つはアンフォテリン以外のタンパク質とも浮気をしてくっつく。もちろん本来のアンフォテリンほどには強固な結びつきではありませんが、その一0分の1くらいの強さで好んでAGEとくっつきます。

    ほかにもアルツハイマー病の原因物質といわれるβアミロイドというタンパク質ともくっつきます。この浮気ぐせがくせ者です。本来は、胎児期にアンフォテリンと結婚して私たちの神経細胞のネットワークづくりに働いたら活動を終えるべきなのに、他のものとくっついて、やらなくともいいことをしだす。これがトラブルのもととなります。二つ目のいやらしい特徴は、これらほかの浮気相手のタンパク質とくっつくと、自分の数を増やすことです。
    よそで子どもをつくるようなものですね。まったくけしからん奴です!赤ちゃんがオギャーと生まれてきたとき、神経系はもう完成しているので、RAGEの役割はほとんどありませんでもAGEとRAGEがくっつきAGE-RAGEの複合体ができると、うに自分自身で数を増やしてAGEを呼び込んでいきます。

    神経が刺激されて

    予防年をとってにょきにょきと竹の子のよもともとAGEもタンパク質が変性してできた物質ですので、あってはいけないもの同士がくっついたために、悪の連鎖が始まってしまう、と言ってもいいかもしれません?強力な酸化ビームを出す。AGE-RAGE
    複合体AGE-RAGEの複合体はどんなメカニズムで細胞にダメージを与えるのでしょうか。
    AGEがRAGEとくっついて酸化酵素という難しい名前の酵素です。これは強力な酸化酵素で、この酸化作用がさまざまなダメージを細胞に与えるのです図6
    AGE-RAGE
    になると、ある酵素が活性化されます。
    NADPH細胞を酸化させる。
    つまり錆ができる。さきほどの動脈硬化についていうと、細胞を錆びつかせ、殺してしまう。
    内皮細胞にあるRAGEと結びついたAGEは酸化酵素を出して内皮その結果、内皮細胞で守られていた血管の壁がもろくなって、LDLコレステロールが侵入し、さきほどいったような一連の反応が進んでいきます。悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの酸化さらなる悪玉化にも一役買います。
    また平滑筋細胞のRAGEと結びついたAGEは、管の外側の壁は厚く、硬くもろくなっていきます。

    平滑筋細胞をがんのようにどんどん増やしてしまう。
    血ここで疑問に思う方もいるかもしれませんね。
    同じNADPH酸化酵素による酸化ストレスを受けたのに、なぜ内皮細胞は死に、平滑筋細胞は増えるのか^おそらく細胞によって酸化ストレスへの耐性、感受性が違うからだと思います。
    酸化ストレスに弱い細胞なら、NADPH酸化酵素の攻撃を受けて、一気に死ぬ可能性があります。
    しかしある程度酸化ストレスに強い細胞だと、そのストレスに対して逆にもっと頑張るぞーと活性化するかもしれない。平滑筋細胞は酸化ストレスの攻撃を受けて、もっと元気になってしまったのです。
    いっても、出しゃばりすぎて正常の働きを超えた振る舞いのようですが。
    元気とはあるいは、こんな別の考え方もできます。
    その細胞がどれだけ酸化ストレスを除去する能力にたけているのか。
    たとえばAGE-RAGEの酸化ストレスが10というダメージを細胞に与えたとします。
    ある細胞はそれを八くらい消去する能力をもっている。
    ある細胞は11しか消去できない。
    細胞の生死を分けることもあるでしょう。
    すると残った酸化ストレスの量が、それと、これはひじょうに細かい話になるので、参考程度に聞いておいてください。
    AGEとくっつく受容体はRAGEだけではありません。AGEとつながり、悪さの限りをするのはRAGEですが、AGEとくっついても悪さをしない別の種類の受容体もあります。


    医師の腕にもよります 動脈瘤は血管の内膜や中膜が突然裂けて 健康で長生きするという目的の中